2023.01.22

ノンアル飲料専門のECサイト「Beverich」を正式リリース メルカリ共同創業者などから5000万円調達、事業展開加速

ノンアルコール飲料販売事業を展開するBeverichは1月19日、ノンアルコール飲料等専門のECサイト「Beverich」を正式リリースした。併せて、メルカリの共同創業者である富島寛氏などの国内外の個人投資家を引受先とする総額5000万円の第三者割当増資を実施した。今回調達した資金により、ノンアルコール飲料等の流通、および関連プロダクト開発のための人材採用を推進する。

Beverichがこのほど開設した「Beverich」は、国内外のアルコール度数が1%未満のノンアル、低アルコール飲料や、コンブチャ、ボトリングティーなどのスペシャルティドリンクを専門に取り扱うECサイト。国内外のノンアル飲料等を発掘し、自社で直接輸入・仕入れをすることで入手が困難な商品を取り揃えるとし、イギリス スコットランドのブルワリーBRULOから直接輸入したノンアルコールクラフトビールの先行予約販売を開始した。


▲BRULOのノンアルコールクラフトビール

BRULOは、ノンアルに特化したクラフトブルワリー。革新的な酵母を利用することで、アルコールの発生を抑えながらも発酵させる製法で醸造しており、ノンアルとは思えない風味、苦味、喉越しを実現している。

今回の販売について、BRULO Beer FounderのJames Brown氏は、「日本の皆さまに私たちのビールをお届けできることに大きな喜びを感じています。日本では、長年にわたって非常に活気のあるクラフトビールシーンが発展してきましたが、市場はノンアルを含む次のステージへ進化を遂げる準備ができていると私は信じています。私たちのラベルに大きく描かれている目は、1960年代の日本のポスターデザインからインスピレーションを得たもので、ある意味、私たちのビールが故郷に帰ってきたように感じられます」とコメントした。


▲BRULOのメンバー

日本国内においてお酒を飲む習慣がない人の割合は半数を超えている。「サントリーノンアルコール飲料レポート2021」によると、2020年のノンアルコール飲料市場は2313万ケース(対前年103%)と、2015年より6年連続で伸長が続き、過去最大の市場規模になったと推定されている。また、2021年にはさらに約2570万ケース(対前年111%)と、 市場規模は引き続き拡大が見込まれている。

若い人を中心に飲酒率が低下し、ノンアルコール飲料の需要は拡大する一方で、飲食店やスーパーなどの小売店では汎用的な大手のノンアルコール飲料しか取り扱いがなく、アメリカやイギリスなど欧米諸国を中心とした市場で流通している、多種多様なノンアルコール飲料が国内では消費者に届いていない現状があるとし、ECサイト「Beverich」では、飲食店やスーパーでは入手困難な国内外のノンアルコールクラフトビールなど様々な飲料を提供する。

「Beverich」のリリースと合わせ、メルカリの共同創業者である富島寛氏、石塚亮氏や小泉文明氏、進藤智之氏、井戸義経氏、曽我健氏などの国内外の個人投資家を引受先とする総額5000万円の第三者割当増資を実施した。調達した資金は、ノンアルコール飲料等の流通、および関連プロダクト開発のための人材採用に活用する。


▲Beverich 木下慶代表

「Beverich」について、Beverichの木下慶代表は、「Beverichは、私が健康や時間を気にしてお酒をやめたことから始まりました。お酒をやめてみると、食事中や飲み会、夜のリラックスタイムなどに飲む物の選択肢が少ないと感じました。一方で、調べてみると、こだわったお酒以外の飲み物を作っている生産者が国内外に多くいることがわかりました。多様な飲み物の選択肢が欲しい人と、こだわった飲み物を作っている人の出会いの場として、ノンアル・低アルドリンクやスペシャルティドリンク専門のECサイト『Beverich』を立ち上げました」とコメントした。

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