2023.01.09

スクロール360、アパレル物流の機能に対応 埼玉・松伏の「春日部SLC」を公開

「スクロールロジスティクスセンター春日部(SLC春日部)」

スクロールの子会社で、通販ソリューション事業を手掛けるスクロール360は、埼玉・松伏に稼働させた物流センター「スクロールロジスティクスセンター春日部(SLC春日部)」を公開した。同センターはアパレル物流の機能を強化しているのが特徴で、現在ECのアパレル系や百貨店系の業務を受託している。センターが持つ機能を有効活用しながら、新規クライアントの開拓を進めていく。


刺しゅうやプレス、縫製機能も


「SLC春日部」は、茨城・つくばみらいの「SLCみらい」より都内から近く、アクセスも悪くない。延床面積約2万平方メートル、3階建ての倉庫は天井も高くなく、「流通加工作業などの、基本的に手元の作業がしやすい作りになっている」(フルフィルメントサービス部長・勝井武二氏)と説明する。

刺しゅうやプレス、縫製などの機能を備えている。パートスタッフ人員は120人が登録しており、人手の問題もない。しかも、以前から勤務しているベテランのパートスタッフが多く、作業内容にも精通している。BtoB向けにも対応しており、広い業務対応幅となっている。


▲刺しゅうマシン


モールのセールなどスポットの波動にも対応


「SLC春日部」は、入荷してきた商品を加工して出荷するTC型の物流センターだ。検品などのスポット業務に対応するほか、ハンガープレスやDM発送などの作業も行っている。パートスタッフの人数が安定しているので、繁閑業務やECモールのセール時対応など、波動時の受託が可能なのも特徴だ。


▲プレス作業の様子

TC型センターとはいえ、周辺にはサテライト倉庫も確保している。「例えば、BtoBで保管作業の波動が来たときや、サテライト倉庫とのアライアンスによってスポット業務にも対応できる」(勝井部長)と言う。

首都圏エリアに新たな物流拠点を設けたことで、配送リードタイムの短縮やコストダウンにも貢献できる。春日部周辺の倉庫料金からすると、規模にもよるが一坪当たり4000円台前半での対応も可能になると見ている。

物流センターの機能としてはアパレルにフォーカスしているが、センターそのものの作りとしては、化粧品、健康食品、常温の食品といった商品も受託できる。キャンペーングッズなどの業務もこなしており、クライアント意向をくみ取りながら、センター構造のメリットが生かせる業務を行っていく。


【「SEC春日部」の概要】

所在地:埼玉県北葛飾郡松伏町大川戸2410-3
敷地面積:1万1580平方メートル
延床面積:約2万平方メートル
規模・構造:地上3階建て、鉄骨造り




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