2022.12.29

Amazon、2022年は全国に18の配送拠点を新設 1年間の配送能力の拡大について総括


多様な商品受け取りの選択肢の提供と利便性の向上に注力


Amazonでは、さまざまな商品の受け取り方法を提供し、利便性の向上を図っている。


■ Amazonロッカーや店頭受け取りの「受取スポット」

店頭カウンターやロッカーで受け取る「受取スポット」では、2022年に前年比約50%増加となる約1000台の「Amazonロッカー」を設置。連携先の店頭カウンター等での受け取り等を含めると、日本全国約4万カ所で商品を受け取ることが可能となった。「Amazonロッカー」は、31都道府県で3000台以上設置されており、2022年には岩手県、宮崎県、岡山県、熊本県、鹿児島県、和歌山県の6県に拡大した。

「Amazonロッカー」は、「家族に知られずに商品を受け取りたい」「外出先で商品を受け取りたい」など、さまざまな用途で利用されている。2022年1月には、羽田空港に入国者向けの「Amazonロッカー」を設置し、入国前にAmazonで購入した商品を空港で受け取り、宿泊施設に持ち込むことが可能になった。また、最新の「Amazonロッカー」は完全非接触型となり、バーコードリーダーやタッチスクリーンの代わりに、Bluetoothを使ってロッカー内のスロットを開けることができる。さらにアプリ上の案内も簡素化され、利用者が目的の受け取り場所を見つけやすくなった。


■ 置き配指定サービス

Amazonでは、2022年に「置き配指定サービス」の利用可能地域を前年から10県増の40都道府県に拡大。日本全国において置き配の利用率は70~75%に達した(2022年12月時点)。在宅や応対が不要な置き配は、受け取りの手間を減らし、利用者の多様なライフスタイルに対応。利便性を高めるだけでなく、再配達が減ることで配送ドライバーの負担軽減や環境負荷の削減にも繋がる。Amazonの「置き配指定サービス」は、玄関への置き配が初期設定だが、宅配ボックス、ガスメーターボックス、自転車のかご、車庫、建物内受付/管理人の中から指定した場所への変更も可能となっている。


■ Amazon Key for Business

オートロック付きマンションでの商品の受け取りを便利にする「Amazon Key for Business」の導入も、15都道府県5000棟以上のマンションに拡大し、前年同時期の約5倍となった。「Key for Business」は、マンションのオーナーまたは管理会社からあらかじめ許可を得て専用の機器をマンションに設置。Amazonから委託を受けた配送業者や配送ドライバーが、配達する荷物を持っている時だけ、配送アプリからマンションのオートロックを解除できる仕組みで、2021年3月に日本でのサービスを開始した。「Key for Business」の導入により、購入者が不在でも玄関等への置き配を利用できる。これまでに北海道、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、静岡県、愛知県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県の15都道府県のマンションで導入されている。


■ 東京都対象地区での「当日便」(プライム会員対象)

2007年に日本で「Amazonプライム」を開始して以来、プライム会員により高い水準のサービスを届けるため、「お急ぎ便」「お届け日時指定便」「当日便」などさまざまな配送オプションを提供してきた。「当日便」は、2009年に日本初導入され、800万点以上の商品が対象となっている。2021年からは、東京都の一部で最大150万点の商品が配送料無料の「当日便」により注文から数時間での受け取りが可能となった。

さらに2022年には、同対象エリアにおける当日便の午後の利用可能時間を拡大し午後3時までの注文で、同日午後6時~11時までの受け取りが可能となった。これにより利用者は、商品の受け取り時間を予測しやすくなり、より便利に買い物を楽しむことができる。

こうした今回の一連の取り組みについて、アマゾンジャパン アマゾンロジスティクス ディレクターのアヴァニシュ ナライン シング氏は、「2022年は大規模な物流拠点に加え、新たに18もの配送拠点を日本全国に開設することができました。拠点の拡充により、これまで以上に豊富な種類の商品を全国のお客さまに迅速かつ安全・効率的にお届けするための基盤が強化されたことを大変嬉しく思います。Amazonは、今後も物流や配送における能力強化やサービスエリアの拡大、販売事業者様の支援を続けると同時に、各地域の皆様のより近いところでお客様の声を聞き、改善点を模索しながら、より便利で優れたサービスを提供していきます」とコメントした。






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