アスクルは12月14日、資源循環プロジェクトから誕生したPB（プライベートブランド＝自主企画）シリーズ「Matakul（マタクル）」から4商品を発売する。着手から2年間を掛け、再生プラスチックを100％原料とした商品を提供する。今後、資源循環プラットフォームを強化し、商品ラインアップの拡充や、資源回収の体制強化を進める。
「Matakul」では、協力企業から回収したクリアホルダーを原料にした、クリアホルダーやボールペン、ペン立て、小物入れの4種を販売する。アスクルは国内でもクリアホルダーの販売量のシェアが大きい。販売者の責任という観点からクリアホルダーを対象とした資源循環事業に取り組むことにした。
▲「クリアホルダーからつくったクリアホルダー」「クリアホルダーが多く利用されるオフィスでは、回収スキームがなく、廃棄されていることが想定される。クリアホルダーは単一素材で計上も一定のため、回収・リサイクルに適している」（サステナビリティ担当）と話す。
▲「クリアホルダーからつくったジェットストリームボールペン」2021年1月～2022年10月の間、累計680社に回収箱を設置し、約79トンのクリアホルダーを回収した。リサイクル率は約99％と高く、効率的なリサイクルを実現できている。
▲「クリアホルダーからつくったブリックス ペン立て」「クリアホルダーからつくったブリックス 小物入れ」「資源循環事業は環境省の実証事業に採択されている。環境省とも話し、より資源循環を実感できるように、消費者が利用できる商品にリサイクルした」（同）と話す。
「Matakul」の商品は、通常商品よりも若干、割高にはなるが、環境への貢献性を付加価値に購入促進を図る。今後、新たな商品開発を進めるほか、資源循環プラットフォームに参加する企業の募集も促進する。
