2021.11.16

イーベイ・ジャパン、第3四半期の越境ECトレンド公開 「ポケモン」「BTS」「ベルセルク」が売れ筋に


2位以下は順位がすべて入れ替わる結果に


「カテゴリーランキング」の取引額トップ10は、前期と同じ顔ぶれながら、4期連続の1位を獲得した女性向けのブランド品(Clothing& Accessories)以外、2位以下はすべて前期と順位が入れ替わる結果となった。2位の「時計・パーツ&アクセサリ」は、前期の4位から2位にランクアップした。今夏からの新しい決済管理システムの導入により、100万円以上の商品の取引が可能になったことで、エルメスやロレックスなど高級品の取引が活発になり、平均単価が上昇したとしている。8位のメンズファッション(Clothing & Accessories/Men)もスニーカーを中心に需要が高まっており、前回の10位からランクアップを果たした。7位の「オートパーツ」は、2021年Q1から10位→8位→7位とじわじわ順位を上げた。

【カテゴリー別 取引額トップ10】


取引額TOP10のうち、前年同期比で大きく成長したカテゴリーでは、「トレーディングカード」が4期連続で1位となった。取引額ランキングでは、3位から6位に順位を落としたものの、今期も+237%と4期連続の3桁成長を記録しており、人気カテゴリーとして定着してきたと言えそうだとしている。取引額ランキングで7位に順位を上げた「オートパーツ」が成長率でも2位に躍進しており、米国のDIY自動車リペア需要と日本車ブームの影響、コロナ禍で自動車のDIYマーケットが成長していることもあり需要が高まっているとした。

【カテゴリー別 成長率TOP3(前年比)】


その他のトピックスとしては、東京2020オリンピックが開催された第3四半期の関連商品の取引の一時的な上昇。ポケモンとコラボしたクッキーの高額落札、大谷翔平選手のトレーディングカードの人気を挙げた。高額落札されたクッキーは、2021年9月に米国で新発売されたポケモンとのコラボ商品「Pokémon x OREO Limited Edition Cookies」で、人気のポケモン16種がクッキーにデザインされている。中でもレアキャラの「ミュウ」がデザインされたものはeBay上でも多数オークション出品がされ、タイミングによっては思わぬ高額が付くこともあった。9月末にはなんと1万ドル(約110万円)で開封済みのものが落札され、米国内のみならず海外でもニュースとなった。

【オリンピック関連で人気のあった主な商材】



『Pokémon x OREO Limited Edition Cookies』が約110万円で落札された

投打に渡る活躍で全米の野球ファンからも絶大な支持を集めている大谷翔平選手は、7月にはMLBオールスターゲームで史上初となる「投打二刀流」で選出。第3四半期での関連商品販売数が大幅に増加した。中でも、スポーツトレーディングカードの売上が大きく、特に大谷選手がMLBデビューし、新人王を獲得した2018年度のカードは人気が高く、100万円どころか1000万円を超えるカードも多数出ている。大谷選手は、今シーズンのMVPが期待されており、もし受賞した場合は、2021年度のカードも人気となることが確実視されているという。すでに野球専門誌「ベースボール・アメリカ」や、「ベースボール・ダイジェスト」にて年間最優秀選手に選ばれ、今後も数々のアワードを受賞するとさらに売上増が見込まれるとしている。


大谷翔平選手のトレーディングカードはアメリカでも人気

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