2021.05.14

【「美白美肌化粧品」特集インタビュー】ミリオナ化粧品 阪本雅哉社長「独自の美肌素材の開発にも着手」

阪本雅哉社長



――今後の取り組みについて聞きたい。

岡山の工場を拡充しようということで、現在取り組みを進めている。これまで岡山の化粧品工場には充填ラインのみがあったが、敷地内にバルク(中身)の製造工場を建設する。岡山での一貫生産が可能になる。すでに200キログラムの乳化釜と約3トンの加温攪拌タンクを発注した。

1トンの乳化釜も今後導入したい。将来的には、大阪の2カ所の工場を合わせた規模の化粧品製造ができる能力を、岡山工場に持たせたいと考えている。

岡山には、グループのラシェル製薬(本社大阪府)の健康食品の工場もあるが、こちらも機能を拡充する。サプリメントを自前で一貫生産できる体制を整えたいと考えている。ひとまずは、大ビン飲料・小ビン飲料やスティックゼリーなど、化粧品分野のノウハウが生きる分野の製造を行っていきたいと考えている。社内的にも、管理栄養士などの専門知識を持つ人材が増えてきており、サプリメント分野の拡充に取り組んでいく。

もう一つ、取り組みたいのが、社内体制の拡充だ。知財戦略室・法務部・工務部といった部署の開設を進めたいと考えている。

知財の分野では、昨年秋に、特許の検索システムを社内に導入するなど、これまでもさまざまな取り組みを行ってきた。外部の特許事務所の弁理士の先生の力を借りながら、知財関連の「守り」の対策はぬかりなく講じてきたつもりだ。ただ、当社の規模が拡大してきていることもあり、「守り」を固めるために、より積極的な「攻め」が必要になる場面も出てきている。社内に専門部署を設けることにより、知財の側面からもクライアントを強力に支援できる体制を整えたい。

法務部の開設も、従来からある体制をさらに拡充するという意味合いだ。これまでも薬事部はあったが、総合的な法務部を置いていなかった。ここを拡充したい。

さらに最も早く取り組みたいのが工務部の設置だ。具体的には、機械・設備の製造・改造・修理などを行えるようにしたい。製品を製造する際、「少し設備を改造すれば簡単にできるのに」と思う場面は少なくない。そうしたときに機械メーカーに改造を依頼しても、多くの場合、タイムラグが生じてしまう。社内に工務部を設置することで、より迅速に多様な製品を製造できる体制を整えたい。

製造の面でも、社内体制の面でも、クライアントにより満足いただけるサービスを提供できるよう、拡充を進めていく。


「ミリオナ化粧品」
http://milliona.jp/

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