2021.05.03

【フューチャー 小柳みゆ社長に聞く】中国越境ECを一貫支援

ライブコマースを行う小柳社長


フューチャーでは、フューチャーグループで長年にわたって積み重ねてきた知見・ノウハウを生かし、日本企業の中国越境ECへの進出を一貫支援している。中国向け越境ECの現状などについて、小柳みゆ社長に話を聞いた。


――御社の越境EC支援の内容は?

市場調査から、商品開発、越境ECモールへの出店代行、物流、輸出入、プロモーションまで、中国向け越境ECの支援を、当社グループで一貫して手掛けている。健康食品・化粧品などの製造受託(OEM)も行っている。都内と中国に撮影スタジオを持っており、ライブコマースを、日本から中国に向けて発信することもできる。

――注目するプラットフォームは?

ライブコマースを行える「TikTok(ティックトック)」が今後、中国越境ECで最大のプラットフォームになると予想している。当社としても、TikTokに対応した新施策をリリースする予定だ。ユーザーからの信頼度が高く、購買に結びつきやすい口コミECアプリ「RED(小紅書)」にも注目している。中国の有力なプラットフォームは新規出店のハードルが高くなっているが、REDは化粧品企業にとって、今が参入しやすい好機と捉えている。

――小柳社長自身が、中国に影響力のあるインフルエンサーということだが。

私自身が、KOLとしても活動しており、現在の総計フォロワー数は86万人以上となっている。

当社では、プロモーション依頼に対してキャスティングするKOLの選定にもこだわっている。同じインフルエンサーの視点から、各KOLのエンゲージメント(フォロワーの反応)などを細かくチェックし、審査を徹底することで質を維持している。


ライブコマースの様子

――天猫国際での売れ行きは?

天猫国際内に開設している、健康食品に特化した自社店舗を、2020年2月に本格始動した。本格始動からまだ2カ月だが、2021年3月度の売り上げは前月比で倍増した。来店者数も同40%増となるなど、目覚ましい伸びを見せている。

同店舗には、顧客企業から依頼を受けた健康食品などを出品している。天猫国際に出店を検討している企業がテストマーケティングをする場としても最適だと考えている。

――御社の強みは?

日本企業の事情を考慮しつつ、日ごとに激動する中国の市場の変化にも対応できる点が、当社の強みだ。当社は、プロモーション会社というだけでなく、メーカー、EC事業者、インフルエンサーといった側面も持つ。多角的視点と、幅広い支援サービスで、日本企業の中国での活躍を支援していく。


<特集>「ECソリューションマップ2021【越境EC編】」
https://netkeizai.com/articles/detail/3639




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