2021.03.24

メルペイ、コロナで「キャッシュレス/後払い決済」利用者が50%超 800人に利用実態調査を実施


■後払い決済サービスの利用シーンおよび利用者特性について

後払い決済サービスを利用するタイミングについての問いでは、クレジットカード保有者(62.8%)、非保有者(60.2%)ともに「日常の生活必需品などの買い物」がもっとも多い回答を得た。一方で、クレジットカード非保有者は「英会話など学習系のサービス利用」や「旅行、映画やイベントやライブなど趣味体験のため利用」の項目でクレジットカード保有者より後払い決済サービスを利用する割合が高く、日常生活以外の体験消費での利用が多い傾向であることが伺えるとしている。



後払い決済サービス利用者のうち、クレジットカード保有者について、クレジットカードと後払い決済サービスの利用金額について質問したところ、クレジットカードの平均月間利用金額が1~3万円未満という回答がもっとも多いのに対し、後払い決済サービスは3000円未満との回答がもっとも多く、少額な決済において後払い決済サービスを併用していることがわかった。



商品やサービスを選択・購入する際の自身のタイプについての問いでは、後払い決済サービスの利用者が非利用者に比べて「流行に敏感である」が19.8%高く、情報感度の高い利用者が多いことが判明したとしている。



今回の調査結果を受け、ニッセイ基礎研究所生活研究部の主任研究員、久我尚子氏は、「コロナ禍で非接触志向が高まり、旅行や外食などの“外出型消費”が大幅に減る一方、パソコンやゲーム、内食・中食などの“巣ごもり消費”が活発化するなど、消費行動が変容しています。決済手段への意識にも変化が見られ、調査では、過半数が『コロナ禍でキャッシュレス/後払い利用頻度が増えた』と回答していました。

今回の調査で非常に興味深かったのは、後払い決済サービスに感じるメリットにも懸念事項の上位にも『利用金額を把握』があがり、相反する認識となっていたことです。なお、積極的な利用者層では『アプリでの利用上限額の確認』や『利用額マネジメント』にメリットを感じている傾向もありました。よって、利用者と非利用者間の認識ギャップが大きいだけに、ギャップが解消されれば、伸びしろは大きいと言えるでしょう。

そして、EC化が進む中では、後払い決済サービスのメリットは、やはり『支払う前に商品を確認できること』にもあるでしょう。リアル店舗での買い物では、当然、目て見て触って確認してから支払いますが、ECサイトでは多くの場合、順序が逆です。一方で現状、消費者は、そういうものだと受け入れている状況もあるのではないでしょうか。後払い決済サービスは、そういった認識を変えられる可能性も秘めています。

きちんとお金の使い道の見通しを持ちながら、商品・サービスの品質を確認し、賢く楽しく消費活動を楽しむ。後払い決済サービスは有意義な消費活動を行う上での1つの手段になり得るのではないでしょうか」とコメントした。




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