2020.08.24

【BtoB越境ECの新戦略】ラクーンコマース、『4つの負』解消へ 台湾特化の「日貨百貨」開設ストーリー

リモートで運営している「日貨百貨」のチーム。ラクーンコマース グローバル戦略部 元健一郎部長(写真上段右)、浜本健作氏(写真中段左)もいる


新たな売れ筋も、品ぞろえさらに強化


――「日貨百貨」は今後、どう強化していきますか?

浜本:商品数はもっと増やしていきたいです。現在、「日貨百貨」では2300点くらいの商品を取り扱っていますが、その中でもアパレル商品は子ども服が少しあるだけです。「スーパーデリバリー」はアパレルと雑貨を中心とした幅広い商品の取り扱いが強みです。「日貨百貨」では雑貨もまだほとんど取り扱っていないので増やす余地があります。ペルソナを決め、そのイメージに合ったジャンルから取り扱っておりますが、そのジャンルを少しずつ広げていくという感じです。

「日貨百貨」では「SD export」の台湾向けではそこまで注文が来ていない「今治タオル」が売れています。「SD export」では魅力が伝わりづらいアイテムもより詳しい商品情報と大きな画像ととも紹介することで、動きが出始めています。「日貨百貨」で新しい売れ筋をもっと作っていきたいと思っています。

――今後、越境ECにおいて主要エリアへのローカライズを進めていくのですか?

元:主要な国・地域にはローカライズしていく方針です。実は台湾より先に中国向けにはローカライズしています。当社がアリババの越境ECモール「天猫国際(Tモールグローバル)」に出店し、日本のサプライヤーの商品を販売しています。中国には元々、BtoBの概念がなく、自社で中国の主要な決済に対応したり、グレートファイヤーウォールを超えたりすることは難しいと判断しました。

アジアでは香港や韓国、他にはアメリカなどマーケットが大きい地域や親日である地域はまだまだ広げられると考えています。各国で展開する際の課題は画一ではありません。アメリカは言語が英語だし、PayPalも入ってるので今の「SD export」のサービスで十分かというとそうではないと思います。アメリカに関しては、ローカルのサイトがあるかないかの問題ではなく、納期など物流の問題が最も大きいと思います。ローカライズの仕方も国・地域によって異なってくると思います。


「日貨百貨 by SUPER DELIVERY」
https://tw.superdelivery.com/

スターフィールド
https://sterfield.co.jp/

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