決済が決め手で「LaunchCart」導入
――「日貨百貨」のプロジェクトはいつスタートとしたのですか?
ラクーンコマース 元:構想を考えたのが昨年11月くらいでした。11月末には台湾で現地調査を行い、ゴーサインを出しました。スターフィールドさんとは昨年9月の越境ECのイベントにお互い出展していた縁もあり、相談させてもらいました。台湾に対応した機能性や特に現地決済に連携している点が決め手なり、「LaunchCart」を基盤に「日貨百貨」を作ることになりました。やはり自社開発でECサイトを構築するとなると決済や物流、保険など対応することが多く、時間もかかります。特に決済の面では、キャンセルの消し込みなど会計システムとのすり合わせなど大変です。コロナの影響もあり、ローンチがずれ込みましたが、当初は今年の1月中にもサイトをリリースしようかと考えており、「LaunchCart」を導入することで決済回りが9割方できていたというのは助かりました。
――他の越境ECカートも検討しましたか?
浜本:いろいろカートは見ましたが、決済対応が一番の決め手となりました。これほど現地決済とつながっているカートは他にはありませんでした。他にもわれわれが出した要望に一番応えていただけたのもスターフィールドさんでした。社内にエンジニアを抱えているのが大きいと思います。
スターフィールド 星野:決済は「LaunchCart」の強みとなっています。例えば「Shopify(ショッピファイ)」は競合ですが、アジア各国の細かい決済にまでは対応できていません。「LaunchCart」であれば、台湾なら現地のニーズが高い「LINE Pay」ともつながっています。他にも例えばミャンマーであれば、34のローカルのペイメントとつながっています。
スターフィールド 星野翔太社長浜本:細かい点では、台湾の方は意外と郵便番号を知らない方が多く、郵便番号を入力していただくとエラーが増えたりします。「LaunchCart」では標準で送り先の住所の入力から逆引きで郵便番号が自動入力される仕組みにできるため、そのようなエラーが起こりません。
星野:国・地域によってさまざまなルールやスタイルがあります。ベトナムではミドルネームがあるので入力欄が必要だったり、タイの住所はとても長いので改行できるフォームが必要だったり、ミャンマーには名字という概念がなかったりと通り一遍では対応できません。
元:「日貨百貨」では台湾の法人番号である「統一番号」で審査する仕組みも入れました。「統一番号」が分かるとネットで企業情報がすぐに確認できるので、審査の通過率が高まり、審査スピードも早くなります。細かい点までローカライズすることで、「仕入れる人が一番使いやすい仕入先となる」というビジョンに近づいていると思います。