2024.06.27

【UGCからスポット雇用まで支援】バニッシュ・スタンダード、ファン活用の新サービス「FANBASSADOR」発表

「FANBASSADOR」の発表会でバニッシュ・スタンダードの小野里寧晃代表(左)とビームスの設楽洋社長(右)がトークセッション

スタッフDXアプリケーションサービス「STAFF START(スタッフスタート)」を運営するバニッシュ・スタンダードは6月27日、ブランドがファンのリソースを店舗運営に活用できるファンコマースプラットフォーム「FANBASSADOR(ファンバサダ―)」の提供を開始した。サービス発表会では、バニッシュ・スタンダードの小野里寧晃代表が新サービスを紹介しただけではなく、小野里代表とビームス設楽洋社長と「業界の人材不足」をテーマにしたトークセッションも実施した。

【ビームス設楽社長と語る「人材」「ファンコミュニティー」はこちら】

「FANBASSADOR」は6月27日、第1弾としてUGC(ユーザー生成コンテンツ)活用を支援する「キュレーション」機能の提供を開始した。今秋にはファンをスコアリングして選別できたり、協力してくれたファンに報酬を与えたりする機能を実装する予定。来年には、ファンに仕事を依頼できる「リクルーティング」機能の提供も計画している。ファンを巻き込み、小売・サービス業の人手不足の解消を支援するサービスとして、3年後に1000社が利用し、ブランドのファンが100万人参加するプラットフォームに成長させたい考えだ。




深刻化する人手不足の課題を解決するサービス


新サービスの発表会に登壇したバニッシュ・スタンダードの小野里代表は、「『STAFF START』は導入ブランド数が2600を超えた。アパレルから導入が進んだが、現在アパレルの比率は約65%となっており、アパレル以外のブランドにも導入が進んでいる。利用スタッフ数は23万3000人を突破し、『STAFF START』経由の年間流通総額は1748億円に達している。そして、今回、『STAFF START』を拡張させたサービスとして『FANBASSADOR』の提供を開始する。買い手が売り手になるサービスだ。アフターコロナになり、人手不足が深刻化する小売・サービス業界の課題を解決するサービスだ」と話す。


▲バニッシュ・スタンダードの小野里寧晃代表

「FANBASSADOR」は、企業が顧客やOB・OG(アルムナイ)など、その企業のことが好きな人=”ファン”とつながり、「ファンバサダー(Fan+Aambassador)」としてECの共創やスポット雇用、さらには直接雇用を実現できるサービスになるという。

第1弾で提供する「キュレーション」機能は、Instagram投稿をハッシュタグ検索し、ユーザーへの自社ECサイトへの掲載依頼や投稿商品のひも付け、掲載作業、効果測定まで行えるUGC機能だ。



「これまでのUGCツールとは異なり、ファンのInstagram経由のECサイトへの集客や売り上げの計測ができるようにする。SNSの集客もできるUGCとして発展させる」(小野里代表)と話す。


▲「キュレーション」機能の管理画面イメージ

SNS計測用URLを発行することで、ファンバサダーのInstagramからの集客や売り上げの計測が可能となる。フォロワー数だけではない、ブランドを共創する上で大切な「売り上げを作れる」実績を持つファンバサダーの見極めや育成ができるようになるという。

今秋には、従来のUGCで最も手間がかかっていた、ブランドのファンを探す作業をバニッシュ・スタンダードがサポートするサービスも提供する。予めバニッシュ・スタンダーがスカウトした、「キュレーション」機能に参画可能なInstagramのユーザーを「FANBASSADOR」上で閲覧でき、フォロワー数や投稿頻度などを確認して、依頼することができるようになる。



「商業施設にも協力してもらい、参加してくれるファンを集めたい。ブランドにも店頭やECで商品を購入した顧客に、『FANBASSADOR』の投稿アプリのダウンロードを呼びかけてもらいたいと思っている。たくさんのファンを集め、ブランドが協力してくれるファンを選べる環境を作る。投稿を希望するファンに審査結果を伝えるのは当社が行う」(同)と話す。



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