2023.11.30

三井不動産、「三井ショッピングパーク」アプリ刷新でECサイトへの流入2倍に

商業施設本部商業施設運営一部 運営企画グループ主事 大塚麻紀子氏(左)、岡村栄治氏(右)

三井不動産は今年4月、に商業施設と連動した「三井ショッピングパーク」アプリをリニューアルした。現在は連携するECサイトへの月間平均訪問数が、刷新前の約2倍になるなどの効果が出ているという。2014年にサービスの提供を開始し、2023年10月までの累計ダウンロード数は約700万件を超えている。
 
「三井ショッピングパーク」アプリは、「三井ショッピングパークららぽーと」や「三井アウトレットパーク」などの商業施設約60店舗での買い物をサポートする。コロナ禍で商業施設への来館者が激減したことをきっかけに、OMOを推進するために「三井ショッピングパーク」を大幅にリニューアルした。


▲4月6日にリニューアルした
 
「顧客の商業施設の使い方やニーズが変わってきている。オンラインとオフラインをシームレスにつなぎ、新たな体験価値を提供する」(商業施設本部商業施設運営一部 運営企画グループ主事 岡村栄治氏)と背景を話す。アプリのUIやUXはチームラボと協業し、よりパーソナライズした情報を自動で表示する。
 
アプリは店舗の情報発信、決済、クーポン配布の機能に加え、ECサイト「&mall(アンドモール)」と連携している。リニューアル前の課題として、「アプリの機能が加わるにつれ、UIが複雑になっていった。商業施設の利用体験を向上させるデザインにする必要があった」(同)と言う。
 
アプリをリニューアルしたことで、「来館していない時は、アプリの画面を『来館モード』から『非来館モード』へ自動で切り替えられるようになった。ユーザーが自然な流れで『&mall』に触れる導線を作ったことで、月間の平均訪問数が約2倍となった」(同)と効果が出ていると言う。
 

▲自動で「来館モード」から「非来館モード」に切り替わり、「&Mall」へ流入しやすくなった

実店舗とECサイトの会員IDは共通化しており、アプリで支払うことでポイントを付与する。
 
「店舗受け取りや、パーソナライズした情報発信など、顧客のニーズに合うサービスを提供できるようになった。これからもヒアリングを続け、どこにいても使いやすいアプリにしていく」(商業施設本部商業施設運営一部 運営企画グループ主事 大塚麻紀子氏)と話した。





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