2023.11.21

【動画でCVR7倍の成果】「4℃」にOMO見据えたコンテンツ戦略を聞いた

第三事業部 EC営業部 EC営業課長 西川逸人氏(左)、第三事業部 販売促進部 販売促進課長 神島涼子氏(右)


ブランド担当者がコンテンツ強化策を提案


――商品を360度撮影した動画もありますね。

西川:「Canal4℃」の担当者が360度撮影できる機械を展示会で見つけてきました。この機械で360度動画を撮影したら「visumo」でサイトに上げられるかを聞かれ、できることを伝えると、自ら機械を購入し、試し撮りを繰り返し、360度動画を作成しました。

360度動画はクオリティーも高く、「Canal 4℃」にとっても、商品を詳しく紹介できるコンテンツとして重宝しています。今では「4℃」など他のブランドでも360度動画を活用するようになってきています。

――動画は購買促進以外の効果もありますか?

西川:動画で商品のイメージや使い方を伝えることで、問い合わせの削減にもつながっています。以前、これまでと異なる形の留め具のアイテムを発売した時に、問い合わせが増えたことがありました。

そこから留め具の使い方を説明する動画を作成し、ECサイトに載せたところ、すぐに問い合わせがなくなりました。

最近では、ブランド担当者が新商品を出す際に「この辺が分かりづらいですよね」と話し合いながら、「じゃあ、そこを分かりやすく紹介する動画を撮りましょうか」と提案してもらう機会が増えています。

神島:商品部と販売促進部とECのメンバーで毎週のように、商品ごとにどう紹介すると、お客さまに魅力が伝わるのか、話し合っています。


顧客統合でコミュニケーションを深化


――今後、ECやOMOをどのように強化していきたいですか?

西川:実店舗とECの顧客情報を統合することで、実店舗で購入しても、ECで購入しても、より良いタイミングでお客さまとコミュニケーションできる状態を作りたいと思っています。

その次には、上位顧客を増やしていく取り組みを強化します。ジュエリーは短いスパンで購入する商品ではないですが、1〜2年の間に再購入していただけるように、チャレンジしたいと思います。

神島:実店舗とECの双方で商品を購入しているお客さまもいらっしゃいますが、これまではその状況が把握しづらい環境でした。

実店舗とECの顧客情報を統合することで、これまで見えてこなかったお客さまの購買行動が見えてくると思っています。

当社はリアルな顧客パーティーなどを開催しています。そういったパーティーにECで多く買っているお客さまも招待させていただき、顔を見てお話しできる機会も増えていくと思います。


▲第三事業部 販売促進部 販売促進課長 神島涼子氏(左)、第三事業部 EC営業部 EC営業課長 西川逸人氏(右)

西川:今後もEC売上高を順調に成長させたいと考えています。

私はECの売り上げを管理していますが、ブランド全体の売り上げが上がらないと意味がないと思っています。

ブランドの価値を上げるために、ECはどういった存在であるべきかを考えることが重要です。全ての接点がブランドにつながっているということを考えながらECを運営して行きたいと考えています。

顧客情報を統合することで、「visumo」でECサイトに上げたコンテンツを見たお客さまが実店舗に行っているか、など今は見えていないデータも見えてきます。顧客統合により、コンテンツの取り組みも進化していくと思います。

顧客統合を足がかりに、ECと店舗との垣根をなくし、ブランドの価値をより一層、高めることができる状態を目指していきたいです。



■「4℃ ジュエリー オンラインショップ」
https://www.fdcp.co.jp/

■「visumo」
https://visumo.asia/







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