2023.11.10

動画メディア「McGuffin」、世界観反映したECサイトの出足好調 視聴者とのタッチポイントに活用

McGuffin編集長 安藤啓太氏

動画メディア「McGuffin(マクガフィン)」を運営するニューステクノロジーは、10月5日にECサイトを開設した。第1弾として販売した長袖Tシャツを1日で完売するなど、好調な滑り出しだ。メディアの世界観をECサイトでも表現し、視聴者や新たなファンとのタッチポイントを増やすのが狙いだ。

「McGuffin」は「ストリートカルチャーを中心に、クールでスタイリッシュな」動画をYouTubeで配信している。ECサイト「Editorial Collective」の開設について、「ビジネスとして収益の柱を増やすこと、動画出演者や視聴者などコミュニティーを広げ、相互にコミュニケーションを取れる機会を作りたい」(McGuffin編集長 安藤啓太氏)と話す。

「YouTubeのコメント欄か、インスタグラムのダイレクトメッセージくらいしか、視聴者とコミュニケーションを取れる機会がなかった。EC事業として商品の形にすることで、コミュニケーションのきっかけにしたい」(同)と言う。

商品は、「McGuffinのグッズ」ではなく、「心を動かせるアイテム」を販売する方針だ。第1弾として販売した「Editorial Collective(編集者の基地、集団)」とロゴを入れたTシャツは、発売1日で完売し、再販後もサイズによっては欠品している。


▲「McGuffin Collect TEE」

「着用してもらうことで、『編集者の仲間』になってもらえる。すでに動画に出てもらった店やスタッフに協力してもらったイメージ動画の効果もあり、とても好評だ」(同)と話す。

ECサイトの開設において苦労したことについては、「物を売るノウハウは全くないし、商品開発における言語化もできず、困ったことだらけだった」(同)と振り返る。

そこで、ECサイト運営に関することは、EC基幹システム「ecforce」を提供するSUPER STUDIOと調整を重ねたという。

「『McGuffin』の世界観をECサイトとして表現する手法について、サイトのデザインや販売する商品も含め、何度も話し合った。『McGuffin』の既存のファンの流入の次の段階として、『商品をきっかけにMcGuffinを知る』という流れを作っていく。新たな商品開発と並行して、『どのチャネルから入って、どのような購買行動に至ったか』のデータをそろえて分析をする。商品がそろったら、広告運用を実施するなど、長期的に成長できるよう取り組めるようにサポートする」(SUPER STUDIO 林紘祐CEO)と説明した。


▲SUPER STUDIO 林紘祐CEO(左)とMcGuffin編集長 安藤啓太氏(右)

今後については、「アパレルだけでなく、動画で背景を説明できるような日本の伝統品や、動画出演者や視聴者と協業したアイテムを展開していきたい。YouTubeに加え、SNS、対面イベント、ECサイトなど、目に触れる機会を増やし、メディアとしての相乗効果を狙う」(安藤氏)と意気込んだ。







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