2023.10.06

テモナ、不正注文検知&自動処理サービス「ECield」提供開始 出荷停止などの自動処理に対応

EC事業の支援サービスを提供するテモナは10月2日、安全なネット通販のインフラづくりに貢献するかっこと技術提携し、ECにおける不正注文検知&自動処理サービス「ECield(イーシールド)」をリリースした。テモナのD2Cビジネスに特化したEC事業者1000社以上へのカート導入実績に裏付けされるノウハウと、かっこのデータサイエンスの技術とノウハウの融合により、不正注文への対策を支援する。

テモナは、EC領域において約14年に渡り、サブスク事業支援に特化したシステムを提供。1000社以上の企業に利用されている。

このほど、オンライン取引における「不正検知サービス」を中核サービスとして位置づけ、不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」などを提供するかっこと技術提供し、ECにおける不正注文検知&自動処理サービス「ECield(イーシールド)」をリリースした。

いたずら注文・転売屋注文・アフィリエイト報酬目的の注文など、高い広告費をかけても費用回収できない消費者からの注文を未然に検知し、出荷停止・割引価格から通常価格への自動変更などの処理を行い、事業者の損失軽減に貢献する。

検知機能では、注文申込フォーム内の入力情報とホワイトリスト、ブラックリストを利用して自動検知を実施。電話注文受付時にも検知機能を利用できる。不正が検知された場合は、注文を受注処理したうえでその後に出荷を自動で停止、注文を受けずに別のページへ自動遷移、その他(料金変更、決済変更、ステータス変更など)の自動処理など、さまざまな自動処理に対応する。



不正とは逆に、優良な顧客に対して、追加オファー(クーポン、割引処理、VIPページ誘導など)、支払い方法の変更、任意のVIP向けメッセージなどの表示が可能な、ホワイトリスト検知処理機能も備える。

サブスクD2Cに特化し、EC事業者1000社超のカートNo.1導入実績によって蓄積された質の高いビッグデータで効果的に不正注文を排除するほか、ショッピングカート、受注チャットボットとの自動連携により、面倒な不正注文の処理(チェック、出荷止め)を完全自動化。テモナの提供する「たまごリピート」「サブスクストア」にも対応する。さらに優良顧客を自動で見極め、追加自動オファーや決済方法の自動変更を行うことでLTVの最大化と決済コストの最小化を実現する。



EC事業において、クレジットカードの不正利用、イタズラ注文や転売目的の注文、リピート通販(サブスク)特有の初回特典を狙った同一複数注文などの不正被害は増加傾向にある。日本クレジット協会によると、2023年4月~6月の不正利用被害額は141億円となり、前年同期比で32.7%の増加。不正に利用されたクレジットカードによる注文は、チャージバックという手続きを経て、多くの場合EC事業者が負担することになり、EC事業運営における課題の1つとなっているとし、「ECield」の提供に至ったとしている。




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