2023.10.06

SBペイメントサービス、インドネシアの決済大手「Yokke」と戦略提携 グローバル事業に本格参入

ソフトバンクの子会社で、日本を中心に決済代行事業を展開するSBペイメントサービスは10月2日、インドネシアに本拠を置き、決済ソリューション「Yokke」を提供するPT. Mitra Transaksi Indonesiaと決済事業の拡大を目的に業務提携した。インドネシアでの事業展開を希望する日本企業の事業展開を支援するとともに、本格的にグローバル事業に参入する。

ソフトバンク株式会社の子会社であるSBペイメントサービスは、EC事業者向けに幅広く決済ソリューションを提供する大手決済代行事業者。2022年度の決済取扱高は約6.7兆円で、ソフトバンクのグループ企業との連携を強みとしている。

このほど、決済事業の拡大を目的に、インドネシにおいて安全で便利なキャッシュレスサービスをはじめ、店舗(オンライン含む)、および金融機関向けに包括的な決済ソリューションン「Yokke」を提供するPT. Mitra Transaksi Indonesiaと業務提携した。

本提携を通し、SBペイメントサービスは、インドネシアでの事業展開を希望する日本企業をPT. Mitra Transaksi Indonesiaに紹介する。これにより日本の加盟店に多岐にわたるインドネシアの決済手段の提案が可能になるとし、海外での事業展開を支援する。

将来的には、SBペイメントサービスの人工知能(AI)技術などと連携し、PT. Mitra Transaksi Indonesiaの決済事業のさらなる強化も検討する。最新のテクノロジーを活用してキャッシュレスを普及させるだけでなく、安全で使いやすい決済ソリューションを提供していくことで、顧客や加盟店の利便性を高めていくとしている。

両社は今後、それぞれの強みを最大限に生かし、多彩な決済手段への対応が不可欠なインドネシア市場で、事業の強化とプレゼンス向上を積極的に推進するとしている。

さらにSBペイメントサービスは、本提携により本格的にグローバル事業に参入するとし、インドネシアを皮切りに東南アジア各国への進出についても検討する考えを示した。ソフトバンクは、「Beyond Japan」という成長戦略を掲げており、SBペイメントサービスは本提携を通して、日本およびグローバル企業に対してインドネシアの決済ソリューションを提供し、グローバルにキャッシュレス社会のさらなる普及を目指す。

本取り組みにあたり、SBペイメントサービス 代表取締役社長 兼 CEO 榛葉淳氏は、「Yokke(PT. Mitra Transaksi Indonesia)を戦略的パートナーとして、私たちはYokkeの決済ソリューションをインドネシアで事業展開するSBペイメントサービス、およびソフトバンクの顧客に提供し、各社の事業拡大に貢献していきます。Yokkeは、インドネシアにおけるオンライン・オフラインの幅広い決済領域において多様な決済サービスを提供しており、あらゆる顧客ニーズに対応できるビジネスパートナーです。将来的には、SBペイメントサービスの先端技術やデジタル支払いのノウハウを活用することにより、Yokkeとの協業を更に拡大し、インドネシアのキャッシュレス化に貢献していきたいと考えています」と述べた。

PT. Mitra Transaksi Indonesia President Director Niniek Rahardja氏は、「この提携に私たちは非常に期待を寄せています。この提携を通して、Yokkeのデジタル決済ソリューションとSBペイメントサービスの決済に関する高度な専門知識や最新技術を今後結びつけることができると確信しています。また、SBペイメントサービスの各関係先企業とともに施策を実施することで、Yokkeのビジネスの強化を図り、YokkeとSBペイメントサービスのノウハウを最大限活用し、インドネシアで成長しつづける決済業界にさらなる付加価値をもたらしたいと思います」とコメントした。




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