2023.08.13

渡辺商店、ECサイト「自然派きくち村」で安全な”食”を訴求 無農薬・無肥料で栽培した食材活用

渡邉義文代表

農薬や肥料を使用せず栽培した食品を販売する渡辺商店は、安全で信頼できる商品の魅力を訴求し、ファンを獲得している。ファンに向けてイベントを開催し、安全な”食”の啓蒙活動も行っているという。

ECサイト「自然派きくち村」では、自然栽培の野菜やコメ、その原料を加工した惣菜や酒類などを販売している。すべて無農薬・無肥料で栽培した生産物を生かしている。ストレスをかけずに飼育した牛の肉や、鶏の卵も販売している。


▲赤どりのミートボール

食品の安全性を伝えるため、食品が作られるプロセスが大切だと考えており、その安全性を伝えるために商品ページで生産者を紹介したり、生産過程を詳細に載せたりしている。

「無農薬で作ったコメから焼酎を製造した。すぐに完売したことをきっかけに、徐々に商品点数を増やし、今では500アイテム程度ある」(渡邉義文代表)と話す。


▲無酸処理のり佃煮

農薬や肥料を使用せずに栽培した食材からオリジナル商品を製造し、販売していることが強みになっている。購入時に生鮮品や加工品などさまざまな商品を同梱できる点もメリットだという。


▲農薬、化学肥料不使用の「菊池水田ごぼう」のごぼう茶

全アイテムの中でもコメはよく売れる商品のため、より深く知ってもらいたい思いでオフラインでの啓蒙活動も行っている。

農家がもてなす観光ツアーを企画し、生産現場を見てもらう機会を提供している。東京でもイベントを開催している。試食もしてもらい、生産のこだわりやおいしさを伝え、ECで継続的に購入してもたうことを期待している。農家がもてなす観光ツアーは、約15年前から実施している。当初は参加者があまりいなかったが、現在は増えてきているという。

そのほか、インスタグラムでの発信にも注力している。商品の詳細を伝える投稿を定期的に行っている。キャンペーンの告知なども行っており、ECサイトにも誘導している。

LINEで商品を紹介したり、メルマガでさまざまな情報を日々発信している。商品の情報だけではなく、無農薬である良さや農家のことを発信しているという。

地球環境に良い取り組みを続け、次の世代につなげていくため、啓蒙活動が必要だと考えている。生産者のこだわりを伝え、より多くのファンを獲得し、徐々に成長していきたいとしている。





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