2023.08.04

「楽天市場 2023年下期戦略共有会」、来春のクーポン有料化を発表 「急がない便」提供も検討


クーポンの無料キャンペーン終了


クーポンサービス「RaCoupon(ラ・クーポン)」のサービス強化と、システム利用料の無料キャンペーン終了についても説明した。

「クーポンはポイントと並んで強力なマーケティングツールとなっている。クーポンの機能をもっと進化させようと開発のリソースを大きく割いている。店舗さん向けにはユーザーのセグメント機能を拡充したり、マーケティング機能を強化したりする。ユーザーさん向けにはUI/UXを進化させる。そうした背景もあり、クーポンの利用にあたっては長らく無料キャンペーンを適用させていただいていたが、来年3月末を持って終了したいと思っている。詳細は8月末ごろのサポートニュースで配信する予定だ」(松村氏)と説明した。


▲「RaCoupon」

クーポン利用による受注件数は10年間で約20倍に拡大した。特にコロナ禍で大きく伸びたという。利用量拡大によるシステム負荷に加えて、さらなる機能強化におけるリソース拡充のために、無料キャンペーンを終了するという。

今年7月には、クーポンキュレーションメディア「人気のクーポン獲り放題!わくわくクーポンランド」の本格提供を開始した。


▲「人気のクーポン獲り放題!わくわくクーポンランド」

2024年には、属性や購入履歴に応じてクーポンを発行できるように「ユーザーセグメント機能」を強化したり、上限設定商品数を5000商品に拡大したりする計画だ。クーポン発行後の表示範囲を変更できるようにし、運営面の機能も拡充する。

無料キャンペーン終了後のクーポンサービスの料金体系は未定だが、店舗の負担を考慮し、もともと設定していた料金体系からは見直す予定だという。


「SKU対応」50%以上が移行済み


今春から提供している「SKU対応」については、すでに50%以上の店舗が移行を完了している。9月末までに90%以上の店舗が移行を完了することを目指している。

「SKU対応」の機能を活用し、価格違いの商品ページはすでに1万ページ以上提供されているという。

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