2023.08.03

地区宅便、新サービス「コニポス」好発進 DMと個配送のシナジー

「コニポス」のサービス概要

ダイレクトメール(DM)などの企画や制作、配送までをワンストップで提供する地区宅便が、7月1日に新サービスとしてリリースした「コニポス」が好調に推移している。
 
コニポスは、同社のDMなどを利用している既存顧客への付加価値サービスとして、1個120円で各家庭のポストに小荷物を届ける配送サービスだ。「すでに約20社程度とコニポス導入の話を進めている。今秋には、テスト的にスタートする会社もある」(担当者)と言う。
 
同社のDMを利用する顧客は、通販やEC事業者も多く、DMと個配送のシナジーが訴求できるとした。
 
コニポスの投函先は、各家庭に設置されているポストなので、3辺サイズは60センチメートル以内とした。また、同社の配送サービスは地域密着型の「ポストイン・インフラ」と称する約1万人の配送員が運び、徒歩や自転車によるGreen配送で対応する。


▲配達のイメージ
 
「配送までのリードタイムは通常の配送よりも長い。しかし、ポストに必ず商品が投函されることや、配送員の細かな配達と万全なアフターフォローには一定以上のニーズや需要がある」(同)とした。
 
2023年12月31日まではプレセールス期間で、配送価格や配送エリアを限定して対応している。

同社は創業から40年間、メール便に特化した事業を展開し成長してきた。2021年度の配送数は、年間1億7000万通を突破し、一都三県を中心とする強固な配送ネットワークを構築してきた。
 
一方、DMやカタログなど紙を主とするマーケティングが年々減少傾向にあることを危惧している。「コニポス」は、DMを生かした新サービスという位置付けだが、同社としては、単体事業として、サービスを成長させていきたい考えだ。





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