ライオンはこのほど、新規D2Cブランド「by me」において、Webマーケティング専門の業務委託マッチングサービス「ミエルカコネクト」を導入し、外部人材の活用を開始した。広告運用のプロフェッショナル人材とともに、ブランド成長と社内ナレッジ蓄積を目指す。
「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する（ReDesign)」をパーパスに掲げるライオンは、コロナ禍を経て日々の生活を丁寧に過ごしている生活者の習慣を、もっと楽しく前向きなものに変えたいという思いから、2023年1月に新ブランド「by me」を立ち上げた。
▲D2Cブランド「by me」生活者の声をより早くサービスに反映できるよう、生活者と直接つながることができる「D2C」モデルを採用し、製品はブランド専用ECサイトで提供する。ECサイトやSNSを通じて顧客の声を直接収集し、素早く商品やサービスに反映することで、生活者とともによりよい顧客体験をつくり上げることを目指す。
このほど、「by me」の事業成長とマーケティング強化のため、Faber Company社の「ミエルカコネクト」を導入し、外部人材の活用を開始した。
「ミエルカコネクト」は、約18年のWebマーケティング支援をCompany社の知見をもとに、優秀なマーケターの発掘から紹介、その後のサポートまでを一気通貫して支援するWebマーケティング専門の業務委託マッチングサービスだ。
新規サービスである「by me」は、認知拡大のためリーチを増やすことが課題となっていた。そこですでに注力していたSNSの運用に限らず、より多くの消費者へリーチするため広告の配信を行うこととしたが、部内には専門的スキルを持った人材がいなかったことから、広告運用のプロフェッショナルを外部から調達する必要が生じたという。
さらに、これまで卸流通やドラッグストアでの販売が主軸だったライオンにおいて、生活者と直接コミュニケーションがとれるD2C事業を通した顧客理解とファンづくりの役割も期待されており、そのプロセスで得られたナレッジをライオン全社に展開していくことも、ブランド内部の目標となっていた。
こうした背景から、ブランド立ち上げ期に必要な人材として、自ら戦略を考え自発的に動くことができ、スピード感とコミット力のあるハイレベルなフリーランス・副業人材を活用しようという考えに至ったとしている。
外部人材の紹介サービスを検討した結果、Webマーケティング人材に特化し、スキルの見極め力も高いことから、「ミエルカコネクト」を導入を決定した。
今回参画したマーケターとは、初回の面談時から、ブランドの世界観を大切にしているという事業方針をもとに「その中でどのようにクリエイティブを作成・運用していくのか」「世界観を崩さずにCVRを上げるにはどうすべきか？」といった議論を活発に行い、今後も一緒に議論しながらブランドを伸ばせそうだと確信したことから取り組みを開始。広告の計測周りや戦略設計の部分から参画してもらい、定期的なミーティングやSNS担当とも緊密にコミュニケーションをとりながら、世界観を大事にした戦略～運用を行っており、外部マーケターの導入から1カ月で、広告による新規ユーザー獲得の道筋が明確になったとしている。
今後は、中長期的な観点で大事になるCRMの領域や、さらなるタッチポイントを増やす施策であるSEOにも取り組みたいと考えており、外部人材を活用して挑戦していく予定としている。
