2023.08.02

DGフィナンシャルテクノロジー、端末レスのキャッシュレス決済「CloudPay Neo」提供 クレジットカードの支払いにも対応

デジタルガレージの子会社で、決済事業を手がけるDGフィナンシャルテクノロジーは8月1日、決済端末を必要としない端末レスのキャッシュレス決済サービス「CloudPay Neo(クラウドペイネオ)」の提供を開始した。クレジットカードをはじめとしたさまざまな決済手段を端末レスで手軽に利用したいという事業者のニーズに対応を図った。

DGフィナンシャルテクノロジーは、QRコードの読み取りで、クレジットカードや各種ID決済(アカウント決済)の支払いができる端末レスのキャッシュレス決済サービス「CloudPay Neo」の提供を開始した。

消費者は、スマートフォンでQRコードを読み取り、表示される支払画面に注文情報を入力。その後、希望する決済手段を選択すると支払いを完了できる。

対応決済手段は、サービス開始時点でクレジットカード(5大ブランド)と「PayPay」。2023年9月には、「d払い」「au PAY」「楽天ペイ」「メルペイ」「Apple Pay」「Google Pay」「銀聯ネット決済」「Alipay 国際決済」への対応を予定している。

端末レスの「CloudPay Neo」により事業者は、決済端末の導入や保守に関するコストを削減できるほか、DGフィナンシャルテクノロジーが提供する支払画面を利用できるため、システム開発の手間やコストをかけず、スピーディーに決済システムの利用開始が可能だ。決済サービス各社との契約や売上金の精算もDGフィナンシャルテクノロジーが一括で対応し、導入から運用まで、事業者の代金収納・管理に係る業務を効率化できる。

「CloudPay Neo」は簡単に導入でき、持ち運びも容易なことから、飲食・小売店舗だけでなく、スタッフが顧客宅・企業に訪問してサービスや商品を提供する出張・訪問サービスや、イベント等での利用にも適している。

また、POSレジの故障・障害の際や、災害・停電等で利用できない場合のバックアップとしても活用することができる。事業者のさまざまな利用ニーズに応えるサービスとして、ライフカードの加盟店向けサービスとして取り扱いが決定している。

日本のキャッシュレス化は堅調に拡大しており、2022年にはキャッシュレス比率は36%に達し、決済額は111兆円にまで増加した。決済手段が多様化するなか、キャッシュレス対応は事業者にとって売上向上や業務効率化等のメリットがあるが、決済手数料や決済端末の導入費用といったコスト面から導入を躊躇する中小事業者も少なくない。

デジタルガレージグループは、こうした課題を解決すべく、1つのQRコードを店頭に設置するだけで、複数のQRコード決済サービスを一括
導入・一元管理できるキャッシュレス決済サービス「クラウドペイ」を2019年5月より提供している。

このほど、クレジットカードをはじめとしたさまざまな決済手段を端末レスで手軽に利用したいという事業者のニーズに応えるため、「クラウドペイ」から機能を拡充した「CloudPay Neo」の開発・提供に至ったとしている。

DGフィナンシャルテクノロジーは、「CloudPay Neo」の機能拡充として、2023年9月に決済手段の追加、継続課金対応、支払画面の多言語化(英語・中国語)を予定しており、今後も消費者・事業者双方の多様化するニーズに幅広く応えるため、安全安心で便利なサービスや機能を拡充し続ける考えを示した。

デジタルガレージグループは、DGフィナンシャルテクノロジーが展開する国内最大規模の決済プラットフォームを軸に据えたグループ戦略「DG フィンテックシフト」を推進している。お金の流れをスムーズにするフリクションレスな決済・金融サービス群を提供することで、顧客体験の向上と日本のDX 推進を支援する。




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