2023.08.01

バンカブル、商品の仕入費を4分割・後払いにできる「STOCK YELL」を提供

「新たな金融のカタチを創り出す」をミッションに掲げるバンカブルは7月31日、仕入費の4分割・後払い(BNPL)サービス「STOCK YELL(ストックエール)」の正式提供を開始した。EC市場における同業者間の競争や顧客ニーズの多様化などによる厳しい事業環境に対応し、「キャッシュアウトの先行により、新たな投資ができない」というEC事業者の課題解決を支援する。

バンカブルは、「新たな金融のカタチを創り出す」をミッションに掲げ、「お金」を事業の成長エンジンにできる仕組みを構築する企業。従来の金融の仕組みやルールにとらわれず、柔軟かつスピーディーに適切な「お金」を提供できる新たな金融サービスを創出しており、広告費の分割・後払いサービス「AD YELL(アドエール)」の提供を通じて、ECを中心とした事業者を支援してきた。

昨今、企業規模を問わずさまざまな企業がEC市場へ参入するなか、認知・集客のメイン施策であるWeb広告のCPAの上昇や、通販・ECなどの「無店舗小売業」の倒産件数が3年ぶりに増加するなど、事業環境はますます厳しさを増している。

このような状況においてバンカブルは、2022年5月より「AD YELL」の提供を開始。2023年6月末時点で、利用事業者数は122社、取引広告費総額(GMV)は160億円を突破しており、事業成長を見据えた先行投資によるキャッシュフローの負担が、事業者にとっていかに重要な課題であるかを示しているとの考えに至った。

このキャッシュフロー負担をさらに軽減し、事業者の事業成長をさらに促進するため、新たに仕入費やOEM委託費の分割・後払いを可能にする「STOCK YELL」の提供を開始した。これにより事業者は、商品の仕入れにかかる費用を最大4回に分割・後払いにできる。

「STOCK YELL」のサービス手数料は、仕入費100に対して3.0(税込)。仕入れ費を借入ではなく。立替でサポートするため、今後の融資に悪影響はない。さらに証拠在庫の所有権が立替企業であるバンカブルえ移転することもないという特徴も備える。

事業成長へアクセルを踏み込むためには必要不可欠であるにも関わらず、金融機関からは「融資を受けにくい、商品在庫の仕入費」に対して、消費財・コスメ・家具などのプライベートブランドや、OEMを手がけるEC事業者を中心に活用できるサービスとなる。従来の一括払いでは、金額としての負担も大きい仕入費によるキャッシュアウトのタイミングを分散化し、負担の軽減を支援する。

「STOCK YELL」の開発においては、「AD YELL」で採用している、広告投資から将来売上のリターンを予測し、適切なサポート額を算出する独自の審査ロジックを応用し、企業の事業成長ポテンシャルを見出したうえで、在庫仕入れにどれだけ投資できるかを算出する予測モデルを確立した。



「AD YELL」利用前後での売上の成長率は約62%となっており、「こんなサービスを待っていた」という嬉しい声が寄せられている。一方で、苦境に立たされているにも関わらず、いまだに支援できていない事業者が多くいることも事実だとし、そうした事業者を1社でも多く支援し、ビジョンに掲げる「誰もがチャレンジ出来る世界を。」を1日でも早く実現させたいという強い想いから、「STOCK YELL」のリリースに至ったとしている。

今回の正式スタートに伴い、「STOCK YELL」の先行スタートに協力したラヴィストトーキョー社の事例も公開した。

「アップサイクルから始まる、巡りのよい暮らし」をコンセプトにしたライフスタイルブランドを展開するラヴィストトーキョーは、本来であれば捨てられるはずだったフルーツや野菜をアップサイクルする“循環するモノづくり“を軸に、廃棄りんご由来のアップルレザーのバッグや小物を展開。



3期目で月次のユニットエコノミクスがみえてきており、売れ筋商品を一定数継続して仕入れる必要があるタイミングで、素材の仕入費のキャッシュアウトから売上が立つまでに一定の期間があり、一時的にキャッシュ負担が重い状況にあった。「STOCK YELL」の導入により、素早く仕入資金の確保ができ、キャッシュフロー負担が軽減できた結果、新商品の販売に向けて計画通りにアクセルを踏むことができたとしている。

バンカブルは、今後も人生をかけて素晴らしい商品やサービスを提供するいる人々が、企業規模にとらわれることなく挑戦できる社会の実現を目指し、新たな金融のカタチを創出していく考えを示した。




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