2023.07.19

ラピュタロボティクス、アスクルの物流センターに「ラピュタPA-AMR」を追加納入 計40台が稼働し生産性は2倍に

ロボティクスプラットフォームを提供するラピュタロボティクスはこのほど、人と協働型のピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR(Autonomous Mobile Robot)」を、EC大手のアスクルの物流センター「ASKUL Value Center日高」に6台追加納入した。これにより「ASKUL Value Center日高」における「ラピュタPA-AMR」の稼働数は40台となり、AMRの導入前の約2倍の生産性を実現している。

ラピュタロボティクスは、チューリッヒ工科大学発のベンチャー企業。「ロボットを便利で身近に」をビジョンに掲げ、世界でも最先端の制御技術および人工知能技術を活用した次世代クラウドロボティクス・プラットフォーム「rapyuta.io」の開発と、「rapyuta.io」を自社で活用したロボットソリューションの開発・導入・運用支援を行っている。

人と協働型のピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」は、操作画面に誰でも簡単かつ直感的に使用できるユニバーサルデザインを採用。新人スタッフや日本語が堪能ではない海外メンバーも約30分でロボットの操作をマスターし、ベテランスタッフと同等の生産性を実現することで、企業の新人教育の手間を省き、より物流オペレーションに集中できる環境作りに貢献している。

2022年6月には、アスクルの物流センター「ASKUL Value Center日高」に34台の「ラピュタPA-AMR」を納入した。アスクルは、1993年に事業所向け通販サービス「ASKUL」事業、2012年には個人向けEC 「LOHACO」を開始。全国10拠点の自社EC物流センターから、全国に当日・翌日配送「明日来る」(あすくる)を実現しており、現場のオペレーションを止めずに短期間で柔軟に導入が可能な点に注目するとともに、「ラピュタPA-AMR」の稼働実績と性能、および国内の万全なサポート体制を高く評価し、納入に至ったとしている。

本稼働前に要件定義に基づいた緻密なシミュレーションを重ね、事前に課題を見つけ出し、解決したことで、スムーズなオペレーションの実現に繋がり、2022年6月の「ラピュタPA-AMR」稼働時の生産性は、AMRの導入前と比較して約1.8倍に向上した。

継続的な生産性アップ、カスタマーサクセス体制が評価され、このほど6台のラピュタ「PA-AMR」を追加導入した。これにより「ASKUL Value Center日高」における「ラピュタPA-AMR」の稼働数は40台となった。導入後も、ラピュタロボティクスのカスタマーサクセスチームとアスクルが連携し、さらに生産性をアップを図り、現在は約2倍の生産性を実現。今後も継続的な機能強化でより高い生産性を目指すとしている。

今回の追加導入にあたり、アスクル ロジスティクス本部 ロジスティクスエンジニアリング 髙橋要弘氏は、「今回の増台にあたっては、昨年10月にラピュタロボティクス様からの協力を得て40台に稼働台数を増やした場合の運用を想定したPoCを実施しました。その結果、ロボットの渋滞・混雑等で生産性を落とすことなく、スループットの向上が見込めることが検証できました。その後、正式に増台を決定し、現在では40台での運用も定着。生産性は安定してAMR導入前の約2倍となっております」とコメントした。

ラピュタロボティクスは今後も、「ラピュタPA-AMR」を活用し、物流におけるさまざまな課題解決に向けて取り組んでいく考えを示した。




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