2023.07.18

かっことfjコンサルティング、「キャッシュレスセキュリティ」に関する四半期レポートの共同公表

安全なネット通販のインフラづくりに貢献するかっこはこのほど、キャッシュレスセキュリティに関するコンサルティングサービスを提供するfjコンサルティングと共同で、クレジットカード情報流出事件に関する統計とECに関する不正利用傾向に関するレポートの公表を開始した。第1回目として「キャッシュレスセキュリティレポート(2023年1-3月版)」を公開した。情報の公開によりキャッシュレスセキュリティへの関心を高め、安心安全なキャッシュレス社会の実現に貢献を図る。

かっこは、セキュリティ・ペイメント・データサイエンスの技術とノウハウをもとに、アルゴリズム、およびソフトウエアを開発・提供し、企業の課題解決やチャレンジを支援している。オンライン取引における「不正検知サービス」を中核サービスとして位置づけ、不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」、不正アクセス検知サービス「O-MOTION(オーモーション)」を提供している。

このほど、jfコンサルティングと共同で、クレジットカード情報流出事件に関する統計とECに関する不正利用傾向に関するレポートを共同でとりまとめ、四半期ごとに公表すると発表。第1回目となる「キャッシュレスセキュリティレポート(2023年1-3月版)」を7月13日に公開した。

jfコンサルティングは、「キャッシュレス社会に安心を」をミッションに掲げ、カード会社、決済代行事業者、クレジットカード加盟店など、クレジットカードを扱う事業者のPCI DSS準拠・運用支援を中心に、セキュリティ対策コンサルティングをてがけている。

両社は共同で 「キャッシュレスセキュリティレポート(20XX年X月-X月版)」という名称でレポート作成し、双方のWebサイトにて公開する。公表日は毎年1月、4月、7月10月の第1週で、3カ月前の四半期データを公表する。

レポート内には、「カード情報流出事件数・流出件数の推移」「商材別・情報流出期間別事件数・流出件数」「クレジットカード不正利用被害額の推移」などの統計データに加えて、直近のカード情報流出事件のトレンド、不正利用のトレンドに関する解説を掲載する。

クレジットカードの不正利用は急増を続けている。2022年には430億円を越え、過去最悪の被害状況となった。消費者がクレジットカードを安心して使うためには、クレジットカード番号を流出させないための「カード情報保護」と、不正に入手されたクレジットカード番号を利用させないための「不正利用防止」の両方の対策が必要なる。

クレジットカードの不正利用については、日本クレジット協会が四半期調査として「クレジットカード不正利用被害額調査」を実施しており、不正利用被害額が公表されている。一方で、クレジットカード情報の流出事件については、業界団体などによる統計がなかった。

かっことfjコンサルティングはこれまで、それぞれが独自にカード情報流出事件や流出したカード番号の件数を調査集計し、公表してきた。昨今のカード情報流出事件と不正利用被害の拡大を受け、報道各社から両社に対するカード情報流出についての問い合わせも増加、両社が調査した数字が記事中で引用されることも増えている。

こうした状況を受け、両社は協議のうえ、カード情報流出事件に関する統計を統合し、四半期ごとに共同で公表することを決定した。統計データの公開によりカード情報流出事件の実態を明らかにするとともに、かっこが提供する不正注文検知サービス「O-PLUX」の利用実績を元にしたECサイト不正利用の傾向、および不正利用被害の手口などを紹介することで、キャッシュレスセキュリティへの関心を高め、安心安全なキャッシュレス社会の実現に資することを期待するとしている。




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