2023.07.17

ポーラ、産後ケアアプリ「mamaniere」提供 肌のビッグデータ活用、顔写真から心身の状況を分析

「mamaniere」のロゴ(左)と顔分析技術を活用した心身状態の分析のイメージ(右)

ポーラは7月4日、顔写真から今の心と身体の状況を分析し、赤ちゃんとの産後の生活をより豊かにするサービスや情報を提案する産後ケアアプリ「mamaniere(ママニエール)」の提供を開始した。産後の女性の赤ちゃんとの豊かな時間をサポートする。

ポーラが提供を開始した「mamaniere」は、「あなただけのコンシェルジュ」として、産後の女性に向け、健康でより楽しく過ごすための情報を個々の状態に合わせて届ける産後ケアアプリ。ポーラがパーソナライズドサービスブランド「APEX(アペックス)」で実施してきた肌分析の技術を応用してできた分析技術で、今の状態に合った産後特有の悩みを解決するケア情報や、月齢に合わせた育児情報を提案する。

顔の写真を撮ることで、体の疲労傾向度や心の状態(自律神経バランス)、心拍数レベルを分析できる機能を備える。メイクをしていても分析でき、分析結果は家族へシェアすることもできる。

分析結果をもとに、母親の心と身体の状態や赤ちゃんの月例を加味しておすすめの情報やサービスを提供。産後特有の悩みを解決するケア方法や、乳幼児ファミリーを手助けするサービス、赤ちゃんとの生活がもっと楽しくなる情報、月齢に合わせた育児情報などを提案する。掲載サービス内でアプリ限定クーポンの配布も行う。


▲分析に基づいたサービス・情報の提案

一部対応地域では、地域のお役立ち情報も提案する。2023年6月時点では東京都世田谷区周辺の地域情報を提供しており、対象地域は順次拡大予定だ。

アプリ内で提供する情報やサービスは、日本産後ケア協会や筑波大学医学医療系准教授の岩田裕子氏などの監修のもと、今回のプロジェクトに共感した多数企業と協働して作成。mog社が運営する育休中ママのボランティアサービス「ママボラン」で活動するママたちからも協力を得た。


▲協賛・掲載企業例(5月31日現在)

アプリ名の「mamaniere」には、「ママにエールを。」という意味と、フランス語でma manièreが自分らしくという意味から、「自分らしく産後の生活を楽しめるように」という意味を込めている。

ロゴマークは、赤ちゃんを育てる中で、新しいステージに羽ばたいていくママ達をイメージ。アプリを使うことで、日常が上向きに変化すること・世界が広がり、高まっていく様子を表現。グラデーションカラーには、日々変化するママの状態全部を受け止める包容力と、ママの中の多面性を全て抱きしめたいという想いを込めている。

ポーラで初めての女性販売員が誕生したのは、女性の社会進出が難しい時代だった1937年。当時からポーラには、女性の活躍を応援するDNAがあり、女性の可能性を信じてきた歴史がある。そのDNAと、全社の行動指針である「We Care More. 世界を変える、心づかいを。 」の精神を起点に、自分自身をケアする時間がない産後の女性が、自分らしく豊かな時間を過ごしてほしいという想いからアプリの開発に至ったとしている。

産後の母親は、自分のことよりも赤ちゃんファーストで過ごす時間が多くなるが、出産を経て赤ちゃんとの新しい生活が始まるとさまざまな心身の負担が生じ、サポートやケアが必要な時期になる。実際に、産後女性の心と身体はとても不安定で、産後鬱が4人に1人の割合で発症していると言われており、深刻な社会課題となっている。

ポーラはこの課題に対して、母親自身が自分のケアを後回しにしがちな時期だからこそ、第3者の視点でケアをしたいと考えたとし、産後の心身ケアにフォーカスしたサポートをしていくことで、産後の女性が赤ちゃんとの豊かな時間を送れることを目指す考えを示した。




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