2023.07.10

【「たまごリピート魂」の狙いは?】テモナ 佐川隼人社長「原点回帰で顧客の声から機能開発」

テモナ 佐川隼人社長


当初の戦略は間違い?!


――「たまごリピート」の後継版として、乗り換えが必要な「サブスクストア」を押し出したのは間違いだったのか?

われわれが期待する結果にはならなかったので、戦略としては誤っていたと思う。そこは素直に認めて、今いるお客さまに応えるために、とにかく改善していかないと意味がないと思った。

――単品通販とサブスクは別物なのか?

単品通販とサブスクはどっちが良くて、どっちが悪いということはないが、世界感や文化は違うと思う。

単品通販企業はとにかくリテラシーが高い。業界自体はレッドオーシャンとなっており、競合商品があるのが当たり前だ。CRM施策や広告施策などで、多方面に気を使いながら、高いレベルの中で競争している。カートとしても、それに応えられるような高いレベルの機能が必要になってくると思う。

サブスクの方は、それこそ15年前の単品通販業界の雰囲気に近いかもしれない。商品に対する思い入れが特に強く、今までなかったようなサービスだったりするので、新規性もあるし、ポテンシャルも大きい。一方でノウハウが確立されていない面もあり、事業者のリテラシーはそれほど高くない。広告を打つにしても費用対効果が合わないが、話題性があってメディアに取り上げられて急に注文が跳ねたりするようなこともある。

単品通販が大人だとしたら、サブスクはまだ思春期みたいイメージだ。少し粗削りでも可能性はすごくある。

今は異なる性格を持つ2つだが、いずれはどこかで混じり合う思う。それが3年先か、5年先か、もっと先かは分からない。もっと早く来るかと思っていたが、そうではないので、単品通販向けに磨いた機能を「魂」で提供していく。

――「サブスクストア」に変化はあるのか?

「サブスクストア」は「たまごリピート」は違う方針で開発していく。2つの製品の方針は別でいいと思っている。「サブスクストア」のリブランディングも準備している。





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