Nanoleaf(ナノリーフ)は2022年1月に日本法人としてNanoleaf Japanを設立し、カナダ発の照明器具を国内向けに販売している。ECサイトでは、サイトの見え方と物流を順に整えたという。SNS発信の強化や販路拡大で、新規ファンを獲得したい考えだ。
Nanoleafは色や光り方を細かく表現できる照明器具「スマートライト」を100カ国以上で販売する。専用アプリを活用し、モニター画面に合わせて、照明の色をコントロールする。画面への没入感を演出できるため、日本法人設立前から国内のゲーマーなどに人気だという。
▲臨場感を演出できるという国内販売に当たり、見せ方のローカライズにまず着手したという。
「ただ海外から卸すだけでは売れない。本社からいわれたことだけをやるのではなく、日本法人としてやるべきことを考えた」(上田和真カントリーマネージャー)と振り返る。
ECサイトは北米と比べて狭い家での使用をイメージできるような写真や、おしゃれさを表現したコピーにこだわったという。
▲壁に貼って使用できるその次は物流面を調整したという。専門の企業と協業し、ECサイトで受注してから発送までの仕組みを整え、リードタイムの短縮に注力した。在庫データなどの連携については、グローバルで導入しているシステムをそのまま使うのではなく、日本の言語や税法に合わせて最適化したという。
SNSは顧客層に合わせてツイッターとインスタグラムを使い分けている。ゲーマー向けにはツイッターで訴求しており、すでに認知が高い。インスタグラムでは「おしゃれなライト」としての使い方を提案し、家具としての日常使いを提案している。
「オンラインでの認知拡大や購入と、オフラインでのイベントや店舗での体験をかけ合わせ、さらに売れるサイクルを作りたい。生活を豊かにするツールとして使ってもらえればと思う」(同)と語った。