トライシクルは、イスなどのオフィス用家具の中古品の、法人向けECを展開している。中古品のプラットフォーム「ReSACO(リサコ)」を自社で運営。その傍ら「ヤフーオークション」や「楽天市場」「アマゾン」で売り上げを伸ばしている。2025年12月期の売上高として、現在の数倍に当たる26億円を計画しているという。
トライシクルは、産廃物の処理等を行う創業約120年の東港金属を中核としたサイクラーズグループの一員だ。東港金属は、創業1902年という歴史ある会社だ。
トライシクルの福田社長は、BtoBの中古品の市場規模がとても小さいことに着目したという。新品のオフィス用品の市場規模が約18兆円といわれる中、中古品の市場規模は3000億円にも満たないとしている。
トライシクルでは2019年、中古のオフィス用品を事業者同士で売買できるプラットフォームとして「リサコ」の展開を開始した。「リサコ」は現在、ニーズに合わせて形を変えており、社内用アプリとして検討されているという。
「リサコ」を使うと、例えば、社内用アプリでは、企業内で不要になったイスや棚などを、別の部署で活用できるように情報共有でき、企業の環境保護のための取り組みにもなるとしている。現在の「リサコ」は社外との取引には使われない。
トライシクルでは、「リサコ」を通じて、法人から不用品を買い取る事業も行っている。買い取った不用品を、「楽天市場」や「サブスクライフオフプライス」にも出品しているという。
同社の展開する、オフィス用品のECでは、スタートアップの企業がオフィスを新設する際に、中古のハイブランドのオフィスチェアをまとめて購入するといったニーズがあるという。
トライシクルでは今後、取り扱う商品点数を、現在の約700点から大きく拡大させる方針。自社ECサイトを構えるなどして、ニーズの増加に対応するとしている。