2023.06.20

ECサイト「穴太商店」、レシピやコラムでファン獲得 コメ関連商品を原料から開発

経営企画課 植田千世氏

葬儀・農業・飲食・通販事業を展開する穴太ホールディングス(HD)は、インスタグラムでレシピやコンテンツなどの情報を配信し、徐々にファンを獲得している。グループ会社の農園で採れたコメを活用した商品を販売しており、信頼性や安心感の向上が購入拡大につながっている。

同社はもともと葬儀会社が母体のため、香典返しとして自社商品を提供していた。「いつでも購入できるようにして欲しい」という声に応え、ECサイトを開設した。

ECサイト「穴太商店」では、コメ・米粉パン・甘酒などの食品だけでなく、コメぬかの化粧品や、タオルなどの雑貨も販売している。製造から販売まで一気通貫して行っているため、商品に対して安心感があると好評だ。


▲コメぬかの化粧品

食品としてコメを販売するだけでなく、コメの美容効果に着目し、化粧品の販売も開始したという。

「食べるだけでなく、美容にも利用できるという点で広がってほしい。日本人はコメとつながりが深いため、さまざまな使い方を広めたい」(経営企画課 植田千世氏)と話す。

甘酒は腸活などとも親和性のある商材だが、同社では「飲む」以外での取り入れ方をレシピで提案している。

例えば、インスタグラムでは、甘酒を使用したハンバーグや、グラタンなどを紹介している。

「甘酒をジュースの代わりに飲むだけではなく、食事にも使用できる点を訴求したい」(同)と言う。

簡単に調理できるものが多く、手に取りやすいようにしている。レシピだけでなく、「甘酒を飲むといい時間」や「甘酒が健康に良いとされているわけ」などというコラムも載せている。

インスタグラムでは投稿を統一させるよう注力している。一枚目の写真に文字を入れ、見ただけで情報が得られやすいようにしているという。

「きれいな写真ばかりを投稿するのではなく、コラムとして読んでいただきたい。ファンを増やし、当社に共感してほしい」(同)と言う。

ECは現在、強化している段階だ。コメや甘酒など重量のある商品もあるため、定期便の提供を約半年前に開始した。利用促進のため、タッチポイントとなるような「おためしセット」を用意している。

「サブスクを強化していくため、同梱物にも注力していきたい。今後はお薦めの米粉パンの会報誌のようなものも作っていきたい」(同)と言う。


▲米粉パン

インスタグラム以外のSNS媒体での発信に今後は注力していく予定だという。農業の様子などを動画で発信し、ファン拡大につなげる狙いだ。






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