2023.06.18

インタセクト・コミュニケーションズ、越境ECモール「京都優品跨境商城」通じて訪日観光客を誘致

ツアーの様子

海外プロモーション・訪日誘客・越境EC支援を行うインタセクト・コミュニケーションズは5月29日、中国の繊維・アパレル関連の業種に関わる経営層を対象に、創業300年を超える京都の織物企業・岡文織物を訪問するアテンドツアーを開催した。越境ECモール「京都優品跨境商城」を通じて、中国からの訪日観光客の誘致を実現した。

インタセクト・コミュニケーションズは、日本・中華圏のWebマーケティング、決済・インバウンド総合支援、システム関連サービス、企業イノベーションの4つの柱を軸に、ワンストップで中国向けのインバウンド事業を支援している。

2021年からは、京都中央信用金庫が資金を出資する中国向けの越境ECモール「京都優品跨境商城」の運営を担っている。「京都優品跨境商城」は、コロナ禍で訪日が難しい中でも、京都の企業の商品を中国の消費者に購入してもらえるよう、京都中央信用金庫の取引先企業に対する支援事業の取り組みとして運営を開始した越境ECモール。参加企業は150社を越え、取扱商品数は約1200SKUにのぼる(2023年6月現在)。

インフルエンサーを使った出品商品の認知度向上や販売促進だけにとどまらず、コロナ禍において減少した観光需要の回復を促し、アフターコロナで訪日する観光客に京都を将来の旅行先として検討してもらえるように、実際に京都に訪れないと体験することができない“体験(コト)”に関する情報発信も行ってきた。

この取り組みが中国の旅行会社の目に留まったことがきっかけとなり、中国の繊維・アパレル関連の業種に関わる経営層を対象に、創業300年を超える京都の織物企業・岡文織物を訪問するアテンドツアーを開催した。コロナ禍で落ち込んでいたインバウンドが急速に回復する中、「京都優品跨境商城」を通じた中国からの団体客誘致第1弾となる。

今回のアテンドツアーには、主に中国の繊維・アパレル関連の業種に関わる経営者を中心に、およそ30名が参加した。訪問先企業の岡文織物は、創業333年を迎える京都でも有数の歴史ある織物企業だが、中国ではQRコード決済が主流である状況も踏まえて、今回のツアー開催にあわせて「WeChat Pay(ウィーチャットペイ)」と「Alipay(アリペイ)」を導入してもらったという。モバイル決済できる環境を整えておくことにより、アテンドツアーの参加者がその場で気に入った商品を購入しやすい環境を整えた。

ツアー当日は、参加者にその場でショッピングをしてもらい、数十万円する高価格帯商品の販売にもつながった。今回は、繊維・アパレル業界の経営者が参加していることもあり、岡文織物が京都有数の織物企業として300年以上存続していることに対する経営者目線での質問や、伝統を継承しつつも近代技術を取り入れて生産していることに対して、多くの参加者が興味や関心を持っていたとその様子を明かした。

インタセクト・コミュニケーションズは、今回の中国向けの越境ECモールを通じた海外からの団体客誘致第1弾のアテンドツアーが、参加者・訪問先企業の双方に大変好評を得たとして、今後も「歴史・文化・伝統」といったその地域でしか体験できない特別な場所へのアテンドツアー企画を実施していきたいとの考えを示した。




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