2023.06.16

【ネット通販売上高TOP520<2023年版>発表】会員限定でTOP100公開、増収率TOP10も掲載

実質成長率は17.2%増


EC事業者の2022年度におけるネット通販売上高を調査し、TOP520をまとめた。前年と比較可能な158社の実質成長率は17.2%増となった。今回はコロナ禍の追い風の影響がまだ残っているが、足元は厳しい逆風も吹き始めている。有力EC事業者の業績を参考に、ポストコロナの戦略立案に生かしてほしい。






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増収企業は124社 OMOなどリアルとの合わせ技で成長


【2023年版】ネット通販売上高ランキングに掲載した520社のうち、増収した企業は124社だった。2022年に実施したランキングでは、増収企業は500社中117社だった。リフォーム商材を扱うEC企業や、OMOを積極的に展開するアパレル企業などが増収となった。2022年はコロナ禍が収束に向かう機運が高まりつつあったことから、リアルの需要とECの需要をうまく取り込むことにより、増収となった企業もあったようだ。


【ネット通販売上高ランキングTOP10】



1位のアマゾンの売上高は、前期比25.9%増の3兆1958億7600万円だった。「Amazon.co.jp」における直販の売上高や、プライム会員の年会費、AWSの売り上げを含めた日本事業の売上高となっている。アマゾンの直販のEC売上高は、2兆円程度ではないかとみられている。コロナ禍になってから獲得した新規顧客が、継続してアマゾンを利用するようになっていることも成長要因となっているようだ。


増収率1位は「VITAS」のスリーピース


増収率1位となったのは、「VITAS(バイタス)」ブランドでサプリメントを販売するスリーピースだ。売上高は非公開だが、2022年7月期の売上高は、本紙推定で、前期比3倍増の10億円になったとみられる。



「VITAS」は、人気の高いスポーツイベントとコラボするなどして、急速に認知度を高めている。同社は、2026年7月期の売上高として、100億円を達成することを目標に掲げている。

2022年11月に新規上場を果たした、完全栄養食のD2Cを運営するベースフードの売上高は、前期比56.2%増の75億8000万円となった。アンバサダーを使ったSNS上での口コミ効果や、全国3万店以上のコンビニに配架したことによるPR効果で、大幅なEC売り上げの増加につながったようだ。

飲食店向けのECを運営するフーディソンの売上高は、前期比66.9%増の39億7600万円となった。リフォーム商材を扱うキンライサーや交換できるくんも、20%以上の増収を記録した。飲食店やリフォームなど、リアルのニーズを取り込んだ企業は、今後も成長しそうだ。

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