【＜特集＞メタバースコマース最前線】数百社がメタバースコマースサイト構築中！レア体験でブランド価値向上

【自社EC型】天藤製薬、痔の適切な理解を高める メタバースでブランド訴求

痔の治療薬「ボラギノール」を製造販売する天藤製薬は2023年３月31日、メタバース空間「ボラバース」を開設した。痔の症状について啓発するコンテンツを提供し、ブランドのアピールを行っている。


▲メタバース空間「ボラバース」

「痔のない世界を目指す」(マーケティング部部長・沖津孝幸氏)と言う同社は、痔の理解を深める情報を発信し、予防の観点から商品を訴求する。メタバース空間では、主力商品「ボラギノール」の歴史や、症状を診断するコンテンツを配置している。

同社が「ボラバース」を導入した背景には、痔のイメージに対する課題を解消したいという思惑がある。「現状は、対処療法で商品を使うユーザーがほとんどだが、予防の観点から訴求すべく、痔を理解できるコンテンツを作った」(同)。

ユーザーが楽しめるコンテンツにもしており、「各所に配置したコインを集めるというゲーム性もある」(同)。若年層への訴求も視野に入れた施策となっている。

「ボラバース」内にある薬局で商品をクリックするとカゴのアイコンが出現し、ＥＣサイトへ移動する。メタバース内で学びを深めた後、そのまま購入に誘導する形になっている。