アイスタイルは6月6日、連結子会社であるアイスタイルリテールが東京都内を中心に化粧品専門店「シドニー」を展開するシドニーの全株式を取得すると発表した。株式の取得は7月1日の予定。
アイスタイルグループはコスメ・美容の総合サイト「＠cosme」、公式通販「＠cosme SHOPPING」、コスメセレクトショップ「＠ cosme STORE」「＠cosme TOKYO」を中核とする美容プラットフォームの運営を通して、生活者と美容プロダクトの出会いを創出している。
シドニーは美容や化粧品に関する深い知識と接客技術をもったプロフェッショナルなスタッフが、ブランドの枠を超えて顧客に本当に合う商品を提案し、顧客のニーズに応える店舗を運営している。
シドニーの事業方針は、ラグジュアリーブランドからプチプラまで多岐に渡る品ぞろえで、顧客と化粧品との「素敵な出会い」を生み出す「＠cosme STORE」の事業方針と高い親和性が見込まれる。シドニーは「＠cosme STORE」と出店エリアが重ならない一方で、北千住や吉祥寺などの重要商圏に店舗を構えていることから、さらなる事業成長が期待できると考え、今回の株式取得に至ったという。
3年に渡ったコロナ禍の様々な行動制限が緩やかになった今、生活者の「リアル店舗でのお買い物」に対する意欲が高まっている。「＠cosme」の店舗事業も2023年6月期第3四半期の売上高が前年同期比155%となるなど、回復・成長を遂げている。そのような生活者の変化を踏まえると、化粧品ブランドのマーケティング活動にとっては、これまでいわゆる販促領域の施策とされてきた実店舗での体験価値の提供と、「@cosme」や各種SNSなどを活用したオンラインの広告宣伝／PR領域の施策の融合がますます重要になっていくと考えられる。
アイスタイルグループでは、今回の株式取得によってリアルなユーザー接点のさらなる強化を図るとともに、メディアである「＠cosme」や各種SNS、ECである「＠cosme SHOPPING」そしてリアル店舗である「＠cosme STORE」「＠cosme TOKYO」を一気通貫して活用する化粧品ブランド向けのマーケティングソリューションの拡充に取り組む。
