2023.05.18

クラダシ、EC支援事業に参入 ECの知見生かし、マーケや物流を支援

関藤竜也社長

ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi(クラダシ)」を運営するクラダシはこのほど、EC事業での知見を生かした、EC支援事業に参入する計画を発表した。マーケティング支援やフルフィルメントサービスなどの提供を開始し、メーカーやEC事業者などの収益拡大を支援する。
 
クラダシは食品メーカーから生まれる食品ロス(本来食べられる商品にも関わらず捨てられてしまう商品のこと)を協賛価格で買い取り、自社ECサイトで販売している。売り上げの一部は社会貢献活動団体に寄付している。

社会に好影響をもたらすビジネスモデルとして、消費者庁や環境省などから表彰され、安定的な認知度向上と売り上げ拡大につなげてきた。22年6月期の売上高は約20億円だった。

「食品ロスを買い取って販売するという事業に関しては、ある程度まで成長できたと感じている。今回、安定的に成長している既存の自社仕入れ型、マーケットプレイス型の事業に加え、これまでの経験から事業者の皆さんをさまざまな面で支援する事業を開始して、もう一歩成長を加速していきたいと考えた」(関藤社長)と経緯を語る。

ECの支援事業として、①ECマーケティングサービス「Kuradashi Stores(クラダシストアーズ)」 ②商品開発サービス「Kuradashi Forecast(クラダシフォーキャスト)」 ③フルフィルメントサービス「Kuradashi Base(クラダシベイス)」 ④OMO(オンラインとオフラインの融合)サービス「Kuradashi Hub(クラダシハブ)」――などに取り組む。

ECマーケティングサービスでは、EC戦略の立案やマーケティングなどを支援する。クラダシのオンラインでの販売ノウハウをデータ化して、食品メーカーなどに提供する。メーカーのオンライン展開のコンサルティングも実施する。

商品開発においては需給予測システムを開発し、販売価格の最適化を図る考えだ。フルフィルメントサービスは未着手だが、今後、自社倉庫を開放し、外部企業の商品管理や発送代行を行う予定だ。

OMOサービスでは、クラダシが常設店運営などで蓄積したOMOのノウハウを将来的に提供していく考えだ。




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