2023.04.19

Web3事業のHashPort、シリーズCで総額12億円調達 2ndクローズで前澤友作などから調達

Web3分野への参入支援など、Web3関連コンサルティングを展開するHashPortはこのほど、シリーズCにおける2ndクローズとして、実業家の前澤友作氏、静岡キャピタル9号投資事業有限責任組合などを引受先とした第三者割当増資による資金調達を実施する。これにより同ラウンドでの調達資金は総額12億円超となった。調達した資金を活用し、エンタープライズ向けコンサルティング事業の強化、IP×NFT事業の強化、 グループ全体での内部管理体制の強化を図る。

HashPortグループでは、2018年よりブロックチェーン技術の研究開発に取り組んできた。ブロックチェーン関連コンサルティング・システムソリューション事業を執り行うHashPortの傘下に、主にNFT関連事業を行うHashPaletteと、金融インフラ事業を行うHashBankがあり、グループ全体でWeb3時代のトークンエコノミーの仕組み作りを推進している。

このほど、事業のさらなる加速に向け、シリーズCにおける2ndクローズとして、実業家の前澤友作氏、静岡キャピタルが運営するファンドの静岡キャピタル9号投資事業有限責任組合、ベンチャーラボインベストメントが運営するファンドのMSスタートアップ支援投資事業有限責任組合、東急不動産ホールディングスが出資するCVCファンドのTSVF1投資事業有限責任組合を引受先とし、第三者割当増資による資金調達を実施する。

これにより、1stクローズに参画した三井住友銀行、東京大学エッジキャピタルパートナーズが運営するファンドのUTEC4号投資事業有限責任組合に加え、シリーズCラウンドの引受先は計6社となり、総額12億円超を調達した。株式での累計調達総額は約20億円となった。

今回調達した資金を活用し、事業の加速に向け、エンタープライズ向けコンサルティング事業強化への投資、IP×NFT事業強化への投資、グループ全体での内部管理体制強化への投資を行う予定としている。

HashPortグループは、SBTやNFT等ブロックチェーン技術を活用したWeb3時代の社会インフラ実装に関するコンサルティングとシステムソリューションを提供しており、エンタープライズ向けコンサルティング事業強化への投資においては、SBT領域はじめWeb3領域に参入する企向けのシステムソリューションの開発強化と、コンサルティングチームの陣容拡大に向けた人材採用に使用する。これにより、Web3領域へのエントリーやSBT等の活用を目指す企業をより力強く支援し、Web3と実態経済をつなぐ役割を果たしていくとしている。

HashPortの子会社であるHashPaletteでは、NFT流通に最適化されたブロックチェーンネットワーク「Palette(パレット)」やNFTマーケットプレイス「PLT Place」の開発、および日本発IPを活用したブロックチェーンゲーム等のNFTプロダクトの開発を行っている。今回のIP×NFT事業強化への投資は、日本発の大型IPの獲得、IPを活用した「Palette」でのプロダクト開発、およびプロダクトのグローバル展開に使用する。

HashPortグループは、法規制を厳格に遵守した事業展開を行うため、複数の社内弁護士を含む管理部門を構築している。今回の内部管理体制強化への投資は、業容拡大に伴う規制遵守の高度化と株式公開を見据えた、コンプライアンスおよびコーポレートガバナンス人材の採用強化に使用するとしている。




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