健康食品・化粧品の総合受託メーカーである
東洋新薬は、各種プロテイン製品の製造にも強みを持つ。「味づくり」を徹底できる体制を整えており、味の開発力には特に自信があるという。製剤面では、プロテイン製剤を溶けやすくする「即溶性顆粒技術」も持っている。プロテイン製品の機能性表示食品化も可能。プロテイン製品のマーケティング面での支援にも取り組んでいる。
機能性表示食品化も可能
東洋新薬では、マーケティング会社とも連携するなどして、プロテイン市場の分析を日々行っている。クライアントに対しては、プロテインの販促・マーケティングに役立つさまざまな情報を提供できるという。
同社ではこれまでも、プロテインに限らず、幅広い健康食品の開発・製造を手掛けてきた。こうした中で蓄積されて技術力・ノウハウが、差別化されたプロテイン製剤の開発に貢献するという。
数千種類の原料取り扱い実績を持つ東洋新薬ならば、多種多様な副素材の中から、ターゲット層にマッチしたものを選定し、配合を提案することが可能。そのため、プロテイン市場の中で「一歩抜け出す」高付加価値なプロテイン製剤の開発が実現できるという。
東洋新薬では、機能性表示食品についても豊富な開発実績を持っている。そのため、プロテイン製剤の機能性表示食品化をしっかりとサポートすることもできる。
「プロテイン」自体を機能性関与成分にすることはできないが、別の機能性素材を配合することにより、「機能性表示ができるプロテイン製剤」を開発することが可能だとしている。
「味づくり」には自信
同社では、プロテインの「味づくり」にも自信を持っている。佐賀・鳥栖にある製造工場「インテリジェンスパーク(以下IP工場)」や、東京・渋谷に開設している、商品開発専用の大型研究施設「クイックラボ渋谷(QLS)」が、「味づくり」に大きく貢献するのだという。QLSは、佐賀県にある本部と同等の研究開発能力を備えており、試作・評価・エビデンス取得も可能。顧客企業とともに健康食品・化粧品の開発・試作を行うことができる。
同社の、QLSやIP工場には、数百種類の香料が常備されている。そのため、さまざまな味の提案が可能だ。ターゲット層・属性ごとの「好まれやすい味」の研究も行っているという。味覚レベルや、味の再現技術が高い担当者を、「プロテインの開発専任」として、QLSに常駐させる取り組みも行っている。
QLSでは、プロテインの試作品の味の検討が可能だ。クライアントが訪ねて、その場で味の調整を行うこともできるという。クライアントの担当者が、その場でできた試作品を自社に持ち帰り、社内で改めて検討するといったことも可能だとしている。
▲プロテインの味調整作業のようす シェーカー不要の製剤技術も
同社は、プロテインの製剤化においても優れた技術力を持っている。同社の「即溶性顆粒技術」を用いれば、顆粒を溶けやすくすることができる。シェーカーを使わなくても溶けるプロテイン製剤を開発することが可能になるという。
プロテインを販売していくに当たっては、原料の調達も重要なポイントになる。東洋新薬では、各地のプロテインの原料価格の情報を定期的に入手できる体制を整えている。
工場における、プロテインの製造においても、東洋新薬は強みを持っている。大袋への充填ができる「自動充填機」も導入している。同業他社で多く導入されている「半自動充填機」に比べて、充填能力が高いのだという。同社では、大袋タイプから個包装タイプまで、幅広い包装形態に対応できる。
もともと同社の工場では、青汁を始めとした粉末製品を製造することが多かった。こうした豊富な経験の中で培ってきた、高い粉体加工技術が、プロテインの製造においても役立つのだという。
青汁は天然物原料を使用しているため、原料のロット差が生じやすい。そうした天然物原料を使用しても、高品質な製品を製造できる造粒ノウハウを、同社では蓄積しているという。
なお、製造工場は、国際的に権威が高いとされる第三者認証機関であるNSFインターナショナル(本部米国)から、NSF GMP適合施設登録されている。健康補助食品GMPやFSSC22000などの各種認定・認証も取得しており、国際水準をクリアした品質管理が可能だという。
●受託製造・商品開発に関する相談・問い合わせ先https://www.toyoshinyaku.co.jp/contact/odm/●製剤技術の紹介https://www.toyoshinyaku.co.jp/synthesis_entrust/formulation/●クイックラボ渋谷(QLS)紹介ページhttps://www.toyoshinyaku.co.jp/synthesis_entrust/quicklabo/