2023.04.05

リカバリーウエアのベネクス、EC売上が45%増 イベントやサイト作りに注力

介護事業での経験がルーツにあるという

休養・睡眠時専用のリカバリー(疲労回復)ウエアを企画製造販売するベネクスは、近年の健康意識向上のニーズに応え、成長を加速している。コロナ禍でリカバリーウエアが注目されたことで新規顧客が増え、2022年3月期のEC売上高は前期比45%増になったという。

同社は一般的なナイトウエアとは一線を画した、ナノプラチナなどの鉱物を含む独自素材を練り込んだ繊維から作る「リカバリーウエア」を販売している。この特殊繊維をすべての商品に使用することで心身の休養をサポートし、リラックスしやすい環境を整えるという。同社のアンケートによると、愛用者の8割近くが効果を感じているという。

「衣食住が満たされている現代において、より健康にいきいきと生きるという部分に可能性があると思った」(中村太一代表)と事業開始の経緯を振り返る。


▲着心地にこだわった定番商品

健康に対する取り組みにおける「運動」「栄養」に対して、「休養」への注目度が低いという点に目を付けた。「休養」をサポートする商品カテゴリーのパイオニアとして、商品販売以外にもイベントや情報発信に注力しているという。

例えばECサイトにリカバリーウエアの選び方を図で表したチャートを掲載し、新規ユーザーにも選びやすいよう工夫している。無料のオンラインイベント「そのまま眠れるリラックスヨガ」は好評を得て、2022年9月のヨガウエアの発売にもつながったという。

「プレミアアンチエイジングの連結子会社化も経て、よりユーザーの健康にフォーカスできる商品やサービスの拡大を見込んでいる。これからも、拡大中のリカバリー市場を引っ張る存在でありたい」(同)と話した。





RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事