コスモピア、「教材」を学習法までセットで提供 リスキング需要に応えて好調

コスモピアが運営する洋書販売サイト「コスモピア・オンラインショップ」や英語の音声・書籍のサブスクリプション「コスモピア・eステーション」が、リスキリング（スキル習得のために学び直すこと）需要に応えて好調だ。学校がメインターゲットだが、最近は法人や個人の購入も増えている。単に書籍やコンテンツを提供するだけではなく、学習法まで合わせて紹介していることが強みとなっている。

同社が薦める英語学習法は、辞書を使わずにとにかく英文を読む「多読」と、聞こえてくる音声をそのまま口に出す「シャドーイング」の数をこなす「多聴」だ。これらを習慣として英語に触れ続けることで、語彙や文法知識、英語を理解する集中力が身に付くという。ECサイトには、学習者のレベルや学習目的に合わせた幅広いレベルの教材をそろえている。


▲「コスモピア・eステーション」

従来の文法や単語力を重視する勉強法とは異なるため、「多読・多聴」の実践や効果について説明したマガジンを発行することで、ユーザーの定着を図っている。マガジン内ではTOEIC対策や「イギリス英語特集」など、ビジネスや趣味のコンテンツも充実させることで、社会人の興味を引いているという。オンライン英会話スクールとの協業で、仕事向けの英語学習の提供にも注力している。

「自分のペースでできる『多読・多聴』は、コロナ禍の在宅時間でより注目度が高まったと感じる。ECとしては、まだ伸びしろがあると思うので、工夫していきたい」（eステーション事業部 部長 佐野悠介氏）と語る。