2023.03.19

キャストジャパン、大人の心をつかむ玩具が好調 ジェンダーや世代を問わないデザイン性を重視

パーカー氏と大人気のボードゲーム「クアルト」

キャストジャパンは欧州を中心に中国やインドも含む29ヵ国から輸入している、35ブランドの玩具やボードゲームをネット販売している。コロナ禍にボードゲームが流行した後も、事業は成長を続けているという。SNSやオウンドメディアを通して、大人を引き付ける情報発信が奏功している。

同社がコンセプトに掲げる「PLAY」とは、子どもだけではなく、大人もターゲットにした「本質的な価値を持っている『遊び』」を指す。ジェンダーや世代を問わないデザイン性を重視し、商材を選定している。これにより、玩具を一時的な流行や娯楽ではなく、コミュニケーションのツールとして提案している。


▲ギフト需要も高いという

「おしゃれなデザインが大人の心に刺さる。しまい込まずにインテリア感覚で部屋に置いておけるので、気軽に手にとって長く遊んでもらえる」(Communication Director パーカー啓子氏)と話す。

広告代理店のルーツも持つ同社は、SNSやウェブで閲覧可能なフリーペーパーで情報発信に注力している。インスタグラムでは実際に大人と子どもがボードゲームで遊んでいる様子が公開されている。こうした世代を超えて対等に遊べるという具体的なイメージを持ってもらうことで、ユーザーの興味を引くことに成功した。

「フリーペーパーでは文化を紹介するコンテンツもある。世界中の玩具で家族や友達と『PLAY』してもらえたら」(同)と語る。






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