2023.04.01

Anique、オンライン展覧会で新しい鑑賞体験 デジタルアートに保有証明を提供

キャラクターの誕生日に合わせた商品展開も行う

アニメやゲームグッズのAnique(アニーク)は2020年12月から、アニメグッズのECサイト「Aniqueショップ」を運営している。

同社は、アニメや漫画などのオンライン展覧会サービスを提供している。作品がデジタル上の美術館に展示してあり、ユーザー登録すれば無料で見ることができる。2020年以降、コロナの影響でリアルのイベント開催が難しくなったため、ファン同士が楽しめる場となっている。作品に対し共感を送ったり、投稿したりできる。「ファン同士でコメントを見て、作品を語り合うという新しい鑑賞体験ができる」(中村太一代表)。ECサイト「Aniqueショップ」に来店するきっかけになっており、額装絵や展覧会限定のグッズの購入につながっている。

ショップで販売する商品は、作品中に出てくるマークやキャラクターのイニシャル、イメージカラーなどをデザインに取り込んでいる。作品により、年代や性別、好みが異なるため、商品化に向けてヒヤリングや調査も行っている。

「進撃の巨人」などストーリーが完結していても定期的に商品化している作品もある。ファンが多いキャラクターは、誕生日に合わせてグッズも展開している。登場する主人公のエレン・イェーガーの誕生日には、アクリルスタンドやフラワーディフューザーなどの注文を受け付けた。


▲エレン バースデーグッズ 『フラワーディフューザー』

個人向けに、アニメの高画質のセル画をデジタルアートとして販売している。デジタルアートにはライセンスが付与され、保有していることを示す証明書を手にすることができる。保有証明書はAniqueのウェブサイト上で表示でき、SNSなどでシェアすることもできる。保有者は、オファー機能により次の保有者にデジタルアートを譲渡することもでき、譲渡金額の一部は作者に還元される。

展覧会や商品情報は、作品の公式SNSなどで告知され、ファンに情報が広がるようにしている。中村代表は「今後もファンの心をくすぐり、集めたくなる商品を提供していきたい」と話している。






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