2023.03.14

不正注文検知サービス「O-PLUX」、氏名のふりがなによる不正検知機能を実装 海外ユーザーの審査精度向上

不正検知サービス「O-PLUX」にフリガナ検知機能を装備

クレジットカードのなりすまし注文等の不正を検知することで、安全なネット通販のインフラづくりに貢献するかっこは3月2日、不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」のバージョンアップを実施し、氏名のフリガナが不自然だった場合に審査で検知できる機能を実装した。巧妙化する海外からの不正注文やクレジットマスター対策への審査精度の向上を図った。注文情報における氏名とフリガナの不一致を審査することで、デジタルコンテンツなど配送先情報を持たない商品にも対応する。。

かっこが提供する不正注文検知サービス「O-PLUX」は、データサイエンスを活用した独自の審査ロジックにより、不正注文をリアルタイムに検知し、クレジットカードのなりすまし注文、不正転売・悪質転売、後払い未払い等の不正被害の防止及び審査業務の自動化を実現するクラウドサービス。





複数の機能を掛け合わせる事で、複合的に不正かどうかをリアルタイムに判断する。なかでも、かっこが特許を有する「名寄せ機能」は、これまでも氏名の「高橋」を「髙橋(はしごだか)」、住所の「1丁目1番地1」を「1‐1‐1」にするなど、表記を変えることでシステムでは同一視しにくい日本語の特徴を悪用した不正に効果を発揮してきた。

このほどバージョンアップを実施し、「名寄せ機能」に注文時の氏名のフリガナを使った審査を実装した。これにより購入者として入力された氏名のフリガナが不自然だった場合、審査で検知することができる。

海外の不正ユーザーにとって難易度の高い、氏名のフリガナを正しい入力に着目したという本機能は、注文情報における氏名とフリガナの不一致を審査するため、配送先情報を持たないデジタルコンテンツ、旅行、チケットなどの購入時の不正や、クレジットカードの有効性をチェックするクレジットマスター対策などで審査精度が向上。国産の不正対策サービスとして、海外製品に無い性能の強化を実現した。

クレジットカード不正対策においては、以前はIPアドレスやデバイス情報で海外からの注文かどうかを判断してした。しかし昨今では、海外であることを隠すためこれらの情報が偽造され、国内からの注文と区別がつきにくくなっている傾向がある。一方で、様々なフリガナのパターンがある日本語の氏名は、日本人以外だと読めないことも多く、情報を偽装する際の漢字とフリガナの不一致が発生しているとし、今回の「名寄せ機能」の強化に至ったとしている。初回限定商品を狙い、同一人物が複数回注文する不正手口でも同様のケースが発生しており、今回の機能強化による審査精度の向上が期待できるとの考えを示した。

かっこは、今後も、多様化する最新の不正手口に関する分析と研究を重ねるとともに、積極的に機能拡充・サービス開発に取り組むことで、安心・安全なオンライン取引・ネット通販の環境づくりに貢献していくとしている。




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