共創型M＆Aを推進するMOON-Xはこのほど、「ヒツジのいらない枕」などを展開する太陽の株式を100％取得し、買収を完了した。両社の持つノウハウ、知見を活かし、今後も引き続き、太陽代表の川嶋氏と共にブランドの更なる飛躍を目指していくとしている。
MOON-Xは、どちらかがもう一方に吸収されるM＆Aとは異なり、互いの強みを持ち寄り、ONE Teamとなってブランドの更なる飛躍と継続的な成長を目指すM＆Aのアプローチ“共創型M＆A”を提唱。「ブランドと人の発射台」というミッションのもと、様々な経験を持つプロフェッショナルな人材が集まり、自社ブランドの立ち上げ・育成、他社ブランドの成長支援・DX支援、共創型M＆Aを通じて加わったブランドの成長まで、テクノロジーを活用して日本のブランドをエンパワーする事業を展開してきた。
2022年11月にはシリーズB資金調達を総額34億円で完了しており、調達した資金を活用し、このほど“共創型M&A”を通じて、「ヒツジのいらない枕」などを展開する太陽との統合を実現した。
太陽の代表製品「ヒツジのいらない枕」は、2020年に応援購入サービスの「Makuake」で誕生した。「Makuake」では目標金額30万円のところ、6000万円を超える応援購入が集まり、その後シリーズ累計販売数9万個を超える大ヒット製品に成長した。この反響から、睡眠に関わる悩みや課題の大きさを実感し、その後も積極的に製品改良や新製品開発を進めている。
2019年5月に東京都世田谷区で創業して以降、「共感を広げ、標準を創る」ことをミッションに掲げる太陽は、「ヒツジのいらない枕」を中心に掛け布団やマットレス、リラックスチェアなど、最先端の素材や圧力分散構造などを用いて、使い勝手にこだわった製品を展開。「Makuake」でも、約3000プロジェクトの中から「Makuake Of The Year 2022」にノミネートされるなど、多くの消費者のニーズを捉えている。
MOON-Xは、今後も太陽が大切にしてきた「驚きが愛着に変わる」こだわりのモノづくりをベースとしながら、MOON-Xが持つデジタルやブランディング領域におけるノウハウ、他カテゴリーで培った知見を活かし、顧客の生活に寄り添った製品・サービスを通じて、信頼されるトップブランドを目指し、共に進化していく考えを示した。
今回の統合にあたり、MOON-Xの代表取締役CEO 長谷川晋氏は、「川嶋様や社員の皆様が、お客様の生活に寄り添い、様々な創意工夫を重ねながら作り上げてきた『ヒツジのいらない枕』を中心とする太陽の各製品をMOON-Xファミリーに迎えることができ、心より嬉しく思います。睡眠や休息、リラックスやリフレッシュへの意識を高め、自らの心身のケアをステップアップするという世界中のトレンドは、非常に重要かつ意義深いと考えております。この領域で日本中、世界中の多くの皆様に愛されるブランドを目指して、太陽の皆様と共に引き続き邁進します。また日本には、お客様に愛され、大きく成長する可能性を持った素敵なブランドがたくさんあります。MOON-Xは今後も、そのようなブランドを“共創型M&A”を通じてエンパワーする中で、地方経済、日本経済の発展に寄与してまいります」と述べた。
太陽の代表取締役 川嶋伶氏は、「この度、プロフェッショナル集団のMOON-Xの一員に迎えていただき、誠に嬉しく思います。太陽は創業時、『とにかく一人でも多くの人の日常をさらに素敵なモノにしたい』という思いで少人数ながら、製品の企画からウェブサイトのデザインまで、できることは何でも取り組みました。その当時の経験や踏ん張りがあったからこそ、今は『ヒツジのいらない枕』に代表されるような多くのお客様に愛される製品を少しずつ、着実に、生み出せるようになりました。製品企画や開発がある程度軌道に乗ってきた現在、より革新的な製品を開発し、グローバルも見据えるような広い視点を持つことが大切だと考えました。更なるブランド成長を目指す局面で、代表の長谷川氏を中心とした素敵なMOON-Xメンバーに出逢い、直感的に惹かれました。そして、事業計画やブランドの将来のお話しをする中で、直感は確信に代わり、MOON-Xの持つ経営資源も活用して、これまで以上にお客様に寄り添った製品を開発し、お客様に喜ばれる体験を提供し続けたいという思いがより一層強くなりました。これからも太陽ブランドを通して、皆様により快適な日常時間をお過ごしいただくことを変わらぬ目標に、日々邁進してまいります」とコメントした。
