2023.02.22

「Shopify」、『1Pチェックアウト』など注文機能を大幅拡張 モバイル・BtoB・NFTなど100種超のアップデート発表

コマースプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」を日本で提供するShopify Japanは2月21日、「Shopify Editions Winter ‘23」で発表した100種類以上の新製品や機能追加を紹介した。「Built to Last」をテーマに、未来を見据えたビジネス基盤を構築するためのアップデートを提供する。グローバルでリリースされる数多くの新機能や製品の中で、国内事業者のビジネスに関連する注目の新機能を紹介した。

Shopifyは2022年から、「Shopify」の最新製品や機能アップデートを発表する「Shopify Editions」というプログラムを開始した。年2回ペースで開催している。今回の「Editions Winter ‘23」では、100種類以上の新製品や機能追加を紹介している。


1ページチェックアウトでコンバージョン向上


「Shopify Checkout」の機能を追加し、コンバージョン率の向上に貢献する。これまで「Shopify」のチェックアウト画面は、数ページで表示されていたが、今年後半から、1ページにまとめた表示に切り替わる。顧客が記入するフィールドを減らし、チェックアウト画面をシンプルにすることでページのロード時間を減らし、チェックアウト時の顧客のストレスを軽減する。



Shopify Japan パートナーシップ 兼 事業開発部長 徳満泰彰氏は、「『Shopify』はネット上で最もパフォーマンスの高い決済ソリューション『Shop Pay』を提供しており、その構築から学んだことを生かして、『Shopify』を利用するすべての事業者のためのチェックアウト体験を最適化している。『Shop Pay』は従来と比べチェックアウトの完了までの時間が4倍短く、コンバージョンはモバイルだと91%、デスクトップでも56%向上することが分かっている」と話す。


▲Shopify Japan パートナーシップ 兼 事業開発部長 徳満泰彰氏

「Shop Pay」に学び、機能を強化した「Shopify Checkout」を大幅なコンバージョン改善が見込めるようだ。


チェックアウトのカスタマイズも容易に


「Shopify Checkout」のカスタマイズを行うためのアプリとして、事業者向けに「Checkout Editor」を、開発者向けに「Checkout Extensions」をそれぞれ追加した。従来、チェックアウトをアップデートやカスタマイズする際に、コード編集のスキルが必要だった。新たに追加された「Checkout Editor」により、事業者はシンプルにドラッグ&ドロップのみで「チェックアウトページを自社ブランドのルック&フィールへ変更する」「チェックアウトページにロイヤリティプログラムを追加する」などをより簡単に実現できる。



Shopify Japan APAC Technology Services シニアローンチエンジニア 梅田志桜里氏は、「これまで日本でのみ必要とされるチェックアウトのカスタマイズがあった。今回の機能拡張で、より簡単に実装できるようになった点が日本の事業者にとって大きい。例えば、これまでも配送の日時指定や、配送先氏名のカナの追加などの要望が多かった。大規模なカスタマイズだとポイントシステムとの連携が日本ではポピュラーだ。これまでチェックアウト画面の中にカスタマイズするためには、コーディングが必要だった。今回リリースされた機能により、アプリを介して機能拡張を行うことができる」と説明する。


▲Shopify Japan APAC Technology Services シニアローンチエンジニア 梅田志桜里氏

「Shopify」の機能がアップグレードしても、事業者がカスタマイズしたチェックアウトにそれらのアップグレードした機能が影響なく反映することができるという。

開発者向けにチェックアウトアプリの開発を推進する「Checkout Extensions」で、UI コンポーネント・ライブラリやUI 拡張およびブランディング APIやその他の機能を提供している。これにより、開発者はカスタマイズしたチェックアウトアプリをさらに柔軟に開発することができるようになる。それらのアプリはShopifyアプリストアにて提供することができ、事業者はそのアプリを活用して独自性のあるチェックアウトページを作成することが可能になる。

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