2023.02.22

「Shopify」、『1Pチェックアウト』など注文機能を大幅拡張 モバイル・BtoB・NFTなど100種超のアップデート発表


モバイルコマースを強化する「Shop」アプリに新機能


「Shop」アプリは、2020年からグローバルで提供を開始している。「Shopify」ではD2Cビジネスを推進するなかで、個人や中小規模の事業者のように市場でまだ広く認知されていないブランドを顧客に発見してもらいやすくするための販売チャネルの一つとして「Shop」アプリを開発し、誰もが簡単にモバイルコマースに事業展開するためのサービスとして提供している。顧客は「Shop」アプリのストアで商品を購入すると、配送状況をモバイル上で確認することが可能だ。

2022年から「Shop」アプリ上での取引きは2倍以上に増加している。「Shopify」の上位100社の事業者は、アプリ内で再購入までにかかる時間が、自社が展開するオンラインストアと比較して6倍以上短縮しているという。そこで「Shopify」では、事業者が「Shop」アプリをより効果的かつ効率的なモバイルコマース戦略として活用できるように、新機能を追加した。

今回の機能追加で「Shop」アプリで展開するストアのカスタマイズが可能になった。ストアを最適化することで、顧客が商品をカートに追加する確率が最大15%高まることが明らかになっている。「Shopify」は事業者がゼロからシステムを新たに構築しなくても、ブランドの独自性を保持しながら「Shop」アプリ内でモバイルコマースを実現できるよう支援する。この度新たに、商品のラインアップや売れ筋商品の表示、口コミ、ブランディングといった機能を提供することで、「Shop」アプリで展開するストアをカスタマイズし、アプリ内で顧客エンゲージメントを向上することができる。



オンラインストアに「Shop」アプリのサインイン機能を追加できるようになったことで、買い物体験の初期段階で確度の高い顧客を特定しやすくする。「Shop」アプリや「Shop Pay」により、買い物体験を整流化することで、結果的にコンバージョン率を8%向上できるという。



そのほかのコンバージョンを促進することに貢献する「Shop」アプリでは、①パスキー(Apple や Android 端末で顔認証や指紋認証といった生体認証キーでサインインできる)②お気に入り機能(「Shop」アプリ上で気に入ったストアをお気に入り登録できる)――などの新機能も提供する。


B2Bコマースの機能を拡充


「Shopify」は昨年6月、企業間取引(B2B)コマースソリューションを発表して以来、何十種類もの機能を追加してきた。「Shopify」は世界有数のD2Cコマースソリューションを提供してきたことで培った実績と知識をB2Bビジネスに活用し、継続的に機能を強化していくことで、B2Bコマースのデジタル体験を向上していく。



今回、事業者向けには、販売商品数量の条件設定や、事業者と顧客との受発注のやり取りを効率化するための機能などを追加した。開発者向けには、卸売事業で必要となる受注書や配送指定、B2Bコマース向けのロイヤリティプログラムをカスタマイズして構築するためのAPIを提供した。


NFTトークン配布機能を日本でも提供


「Shopify」のブロックチェーン技術で、未来の顧客ロイヤリティを高めていくために、昨夏にはトークンゲートコマースを発表した。これにより、事業者は NFT を有効化して、NFTホルダーだけが楽しめる体験や商品にアクセスさせることができるようになった。



今回の「Editions」では、米国で一部事業者に提供していたNFTトークンの配布機能を日本でも提供する。開発者向けにNFTのロイヤリティを高めるためのAPIやコンポーネントを提供することで、「Shopify」のプラットフォーム上で次世代のロイヤリティ体験を簡単かつ迅速に構築することができる。

「Shopify Editions Winter 2023」では、他にもさまざまな新機能や機能追加について発表している。詳細は下記特設サイトから確認できる。


■「Shopify Editions Winter 2023」
https://www.shopify.com/jp/editions/winter2023?itcat=dotcom-jp&itterm=editions







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