2023.02.10

メルカリ、越境EC事業者4社と提携 グローバルの販路拡大を目指す

フリマアプリ「メルカリ」を運営するメルカリは2月9日、越境EC事業者のBless International、FROM JAPAN、SIG Service、ZenGroupの4社と提携したと発表した。これにより海外の消費者も、提携企業が運営するECサイトを通じて「メルカリ」上の商品を購入することができる。海外市場における越境販売の経路拡大を目指す。

メルカリは、海外の消費者に向けた日本の商品の購入サービスを提供するBless International、日本のオークションサイトやECサイトの商品を落札・購入・配送するサービスを運営するFROM JAPAN、日本国内の商品を購入して海外へ発送するサービスを提供するSIG Service、海外向け日本商品購入サービスや海外越境ECモールなどを運営するZenGroupの4事業者との業務提携を開始した。

これにより海外の消費者でも、Bless Internationalが運営する「Neokyo」、FROM JAPANが運営する「One Map by FROM JAPAN」、SIG Serviceが運営する「doorzo(任意門)」、ZenGroupが運営する「ZENMARKET」など、提携企業が運営するECサイトを通じて「メルカリ」上の商品を購入することが可能となった。なお、海外からの購入でも、「メルカリ」の出品者はこれまで通りの配送方法と配送料での取引が可能だ。

経済産業省の調査によると、2019年の世界の越境EC市場規模は7800億USドルと推計され、2026年には4兆8200億USドル(年平均成長率約30%)にまで伸長するなど、市場の大幅な拡大が予測されている。

メルカリは、中期的な経営戦略としてさらなるグローバル展開に力を入れており、2019年から越境販売を開始。国内だけでなく海外の顧客を含めた循環型社会の実現を推進している。2022年においては円安も追い風となり、「メルカリ」における海外利用者数が約1.4倍に増加するなど、越境EC領域は堅調に推移した。

2022年12月発表した「越境メルカリ トレンドランキング2022」では、海外からの“推し活”需要を受け、エンタメ・ホビー関連商品の取引が活発なことがわかった。また、2020年と比較して、ハイブランド品の人気が高まり、ファッションアイテムに関しては比較的使用感のある商品状態であっても取引が成立しやすいという傾向が見られた。

こうした状況を受けメルカリは、越境販売の経路を拡大し、今後さらにさまざまな顧客へ「メルカリ」での購入体験を提供することを目的とし、本業務提携に至ったとしている。あらゆる属性の顧客のニーズへの対応に向け利便性を追求することで、より多くのモノが循環し、誰もが新たな価値を生みだせる社会の実現を目指す。

今後もグローバルなマーケットプレイスを展開し、世界的な循環型社会の実現に邁進する考えを示した。




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