2023.02.10

デジタルガレージとJCB、B2B決済サービス「請求書カード払い」を提供開始 JCBグループのカード会員向けに

実質的な支払い期日を繰り延べできるB2B向け決済サービスの提供を開始

デジタルガレージ(DG)と、ジェーシービー(JCB)は2月10日、JCBグループのカード発行会社のカード会員向けのB2B決済サービス「請求書カード払い」のサービスの提供を開始した。同サービスは、銀行振込の請求書をJCBのカード払いに切り替えることにより、実質的な支払い期日を繰り延べするサービスとなっている。

DGとJCBは2022年11月に、第一弾のサービスとして、「DGFT請求書カード払い」の提供を開始していた。第一弾のサービスの事業開始以降に得られた知見を活用し、ユーザーインターフェイス(UI)の刷新や、不正利用の防止などにつながるセキュリティー強化を行っている。

今回提供開始した「請求書カード払い」は、第一弾のサービスに加えて、JCBグループのカード発行会社のカード会員であれば、業界最安値水準の手数料2.98%で利用いただけるサービスとなっている。

DGとJCBは、2022年2月の資本業務提携に基づき、決済事業のさらなる拡大とフィンテックサービスの拡大を目的に、決済インフラの連携、およびキャッシュレス加盟店の相互開拓を進めている。相互のアセットを活用した、B2B市場向けの新規事業・サービスの開発や協業を推進しており、「請求書カード払い」のサービスもその一環だとしている。

海外では、中小事業者向けにフィンテック領域のスタートアップが多数誕生し、B2B向け決済サービスが浸透しているという。日本においても、2022年の電子帳簿保存法の改正や、2023年10月に控えたインボイス制度の導入などにより、B2B取引のデジタル化がさらに進むことが見込まれており、新たな決済サービスが普及する土壌ができつつあるとしている。
 
「請求書カード払い」のサービスは、銀行振込の請求書をJCBカードでの支払いに切り替えることにより、実質的な支払い期日を繰り延べできるB2B向け決済サービス。

取引先(請求書の発行元)がカード決済に対応していない場合でも利用できる。

クレジットカードを利用した場合、実質的な支払い期日を約40日程度繰り延べすることが可能となっている(月末支払い期限の請求書の場合)。季節要因による定期的な資金不足や突発的な資金調達など、中小事業者の資金繰りをサポートするとしている。

利用登録は無料、業界最安値水準の手数料2.98%で利用可能となっている。

日本発・唯一の国際カードブランドを運営するJCBと、日本を代表する可用性の高いセキュアなシステム基盤・運用体制をもつ決済プロバイダー(PSP)のDGが運営する、安全安心なサービスだ。

利用申請(取引先/請求書の登録など)は、「お客様専用ページ」上から行うことが可能。

申請後の進捗状況、過去の利用状況、振込状況なども一覧で確認できる。

同サービスを利用できるのは、JCBグループのカード発行会社が発行するカードを保有している会員。それ以外のカードを利用している人は、「DGFT請求書カード払い」の利用を進めている。

DGとJCBは今後も、「請求書カード払い」の機能拡充や外部サービスとの連携、デジタルマーケティングなどの加盟店向け支援サービスを提供していくという。スムーズで利便性の高い顧客体験の提供を行い、中小事業者の資金繰りや業務効率化、集客・売り上げ向上に寄与していくとしている。継続的に、加盟店やカード会員を対象とした新たなサービスを両社で展開していくことも計画しているという。





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