2023.01.23

かっこの不正注文検知サービス「O-PLUX」、wevnalのチャット決済サービス「BOTCHAN Payment」と連携

不正アクセスによる個人情報漏えい対策を提供するかっこは1月17日、不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」において、wevnalが提供する、決済機能も兼ね備えたチャットフォームサービス「BOTCHAN Payment(ボッチャン ペイメント)」との連携を開始した。チャットフォーム経由でのアフィリエイト報酬を狙うなどの不正注文を防止するとともに、ネット通販事業者における住所確認や本人確認等の業務効率化を支援する。

かっこが提供する「O-PLUX」は、注文データをもとに通常の注文か不正注文かを判定する不正注文検知サービス。データサイエンスを活用した独自の審査ロジックにより、不正注文をリアルタイムに検知し、クレジットカードのなりすまし注文、不正転売・悪質転売、後払い未払いなどの不正被害の防止、および審査業務の自動化を実現する。

一方、wevnalが提供する「BOTCHAN」は、消費者および企業のLTV最大化をブランド体験(Brand Experience)の向上を通じて実現するBXプラットフォーム。なかでも Web接客ツールであるチャットフォームに決済機能が合わさった、チャットフォーム決済サービス「BOTCHAN Payment」は、エントリーフォームの最適化を図り、CVRの向上に貢献する。

このほど、「O-PLUX」と「BOTCHAN Payment」は連携を開始した。これにより「BOTCHAN Payment」を利用のEC事業者は、オプションとして「O-PLUX」を用いた不正対策ができるようになる。

チャットフォーム経由での不正注文の対策は、担当者による目視審査や、自社のブラックリストとの照合によって防止することはできるが、地図サイトでの住所確認、過去の注文情報との比較など運用負担が重く、一定の注文数を超えると人力での審査は難しい。一方「O-PLUX」を用いることで、電話番号疎通情報、空き室情報による検知や、「O-PLUX」を利用するECサイトで発生した不正傾向など、幅広い注文情報に紐づく項目を活用した検知による、高精度な審査が可能となる。

その結果、注文確定前に不正注文を検知できるようになり、従来不正注文が発生した際にかかっていたメールや電話による本人確認、注文のキャンセル処理などの工程を省くことが可能。事業者の運用コストの大幅な削減が期待できるとしている。

ここ数年、ネット通販において製造者がダイレクトに消費者と取り引きをするD2C(Direct to Consumer)が盛り上がりを見せるなか、2021年度のクレジットカードの不正被害額が過去最多の330億円にのぼるなど、不正注文被害が増加傾向にある。D2Cには、販売する商品やジャンルを一つに絞って販売する単品通販が目立つが、マーケティング手法として、アフィリエイトや初回限定商品などを扱うケースも多いため、アフィリエイト報酬狙いの不正注文や悪質転売などの課題がある。さらにここ最近では、デジタルマーケティングツールとして見かけることも多くなっているチャットフォーム経由で、こうした不正注文被害が増加している。こうした状況を受け、チャットフォームサービス「BOTCHAN Payment」と不正注文検知サービス「O-PLUX」の連携に至ったとしている。

両サービスを導入しているバスクリン社は、「ますます増加傾向にあるクレジットカード不正のなかでも、弊社は、クレジットカードの有効性チェック『クレジットマスター』への不正対策を検討しておりました。ちょうどチャットフォームサービスのリプレイスを検討していたタイミングで、「BOTCHAN」が不正注文検知サービス「O-PLUX」と既に連携している実績があったため、導入を決めました。これにより、カード会社のオーソリゼーションの前に審査ができ、かつ審査結果NGの注文は遮断する理想の運用が実現しました」とコメントしている。

かっこは今後も、多様化する最新の不正手口に関する分析と研究を重ねるとともに、積極的に機能拡充・サービス開発に取り組むことで、安心・安全なオンライン取引・ネット通販の環境づくりに貢献していく考えを示した。




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