2022.08.24

【越境EC進出〈北米編〉】高い購買力を持つ市場にアプローチ 海外ユーザーにとって日本製品は『一種のセール状態』


【ラッキー商会】8割がインスタから流入 平均顧客単価は3万円


ジュエリーの製作・企画・販売を行っているラッキー商会は、自社越境ECサイト「L&Co.JAPAN(エルアンドコージャパン)」を運営している。約6割が米国、カナダからの購入だそうだ。同サイトは、インスタグラム経由の流入が8割を占めるという。日本文化をモチーフにしたデザインのジュエリーが人気で、越境ECサイトの平均顧客単価は3万円だとしている。

同社の山梨の工場では、職人がジュエリーを手作りしているという。国内ではEC・実店舗を通して、商品の販売を行っている。

海外販路においては、16カ国に向けてジュエリーの販売を行っているという。そのうち、約60%の商品は米国やカナダの顧客に購入されるそうだ。自社サイト「L&Co.JAPAN」は、Shopify(ショッピファイ)を利用して制作しているという。

米国で人気の商品は、日本文化をモチーフにデザインした指輪「SAMURAI RING(サムライリング)」シリーズだ。その他、漢字をモチーフにした「漢字リング」も好評だという。越境ECサイトの平均顧客単価は約3万円だとして。


▲人気商品の「SAMURAI RING」シリーズ

インスタグラム、フェイスブックにおいて広告や情報発信を行い、「日本好き」な海外顧客にアプローチしているという。コミュニケーションアプリ「メッセンジャー」を通して、カスタマー対応も行っているという。問い合わせも非常に多いそうだ。

同社の越境ECサイトでは高価格帯の商品を取り扱っているため、購入前に不安を感じる人も少なくないという。同社では、購入前にユーザーの質問に答えることにより、不安を解消しているという。商品の購入者には、制作の過程を、メッセンジャーを通して知らせるようにしているそうだ。

2022年の年間売り上げ目標は、1億円だという。コロナの影響で昨年から出荷が止まっていた時期があったというが、今年3月頃からリスタート。徐々に売り上げが上がっているのだとしている。

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