2022.01.18

【記者座談会 2022年EC業界予測<2>物流編】存在感増すモール物流、業界構造に影響も


食品通販物流は活況


司会:コロナ禍で食品ECのニーズが高まっているが、冷凍冷蔵対応の倉庫の需要も伸びているのか。

星野:コロナ以降、需要が増している食品通販・ECの物流もひっ迫している。取材先の冷凍冷蔵の倉庫は、年末に向けて満床が続いており、地方から都市部に商品を配送したい企業の間で、床の取り合いが起きていたと聞く。

おせちのECの需要も高まっていると聞いている。おせちの都市部への配送用の在庫を確保するために、関東近郊にはもう倉庫がないので、いったん関西の倉庫に保管するという方法も耳にした。関西で保管し、出荷時に関西から関東に配送するという方法だ。

後藤:BtoB向けの食品物流を行う会社が、EC向け食品物流の提供を開始したと聞いた。その情報を出すとすぐに問い合わせが殺到したという。その会社は物流代行だけでなく、首都圏にある一時的な集荷拠点を有効活用して、ラストワンマイルの配送を手掛けていく計画もあると話していた。

食品通販物流に限らず、物流代行の会社も、少なからずラストワンマイルの配送を行っていく動きがあるのではないかと予想している。



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