2021.11.04

ナラカミーチェ、百貨店内限定のワンタイムECサービス提供 「ecbeing」で店頭取り寄せ機能を構築

ナラカミーチェジャパンは11月4日、ecbeingのECシステムを活用し、百貨店での店舗客注サービスを提供すると発表した。店舗スタッフがその場でワンタイムQRコードを発行し、顧客のスマホ端末で読み取り、「百貨店店舗専用ECサイト」で取り寄せ注文できるようにする。

従来の百貨店では、店頭に商品の在庫がない場合、店舗に商品を取り寄せ、後日、顧客に店舗へ再訪してもらい、商品の受け取りや支払いをしてもらう必要があった。今回、ecbeingで構築した「百貨店向け店舗客注サービス」では、ナラカミーチェの店舗が入っている百貨店において、在庫がない商品を、顧客のスマホを使い、ウェブ上で簡単に注文、商品は自宅に配送し、決済はその場の百貨店店頭レジ上で行うことが可能になる。売上を百貨店に計上しつつ、近年主流になったオンライン注文&配送を可能とし、百貨店店舗のDX化を推進できるという。

今回、活用する「ワンタイムQRコード」でアクセスできるECサイトは30分間のみ有効となっており、店舗外では購入できないように設計している。 こうした機能を活用することで、百貨店に足を運んだ顧客の、在庫やサイズがないことによる「購入意欲の低下」や「販売の機会損失」を防ぐことができる。顧客にとっては、商品を自宅に配送できるため、商品を受け取りに店舗に再訪する必要がなくなり、利便性が向上する。店舗にとっても、オンラインショップ用の在庫から直接自宅へ発送できるため、店舗に在庫を取り寄せずに済み、在庫を店舗で抱えなくてよくなる。



決済を店頭のレジで行うことで、売上を百貨店の売上として計算できるため、百貨店としても、店舗スタッフとしても、ECサイトに売上や顧客を取られるというデメリットがなく、従来の課題であった店舗販売のさらなるDX化を推進することが可能になった。

ナラカミーチェの担当者は、「現時点稼働スタートした店舗では、欠品によるお取り寄せの時間削減と、再来店いただいていたご負担を軽減できるとして、『お客様サービス向上の画期的なシステム!』とスタッフからの評価も高いです。また、店舗と EC 在庫の効率的配分が可能になり、ブランド全体の消化率改善もできると見込んでおります」とコメントしている。



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